11月14日から霊源院では紅葉の時期に合わせ期間限定にて御朱印をお受け致しております。
大勢の皆様方とご縁が頂け感謝です。
更に今年は本堂のご本尊様(千手観音菩薩)へお参り頂き、どなた様でも願い札を奉納頂けるようになりました。
想像以上に多くの皆様が座布団に正座なさり、ご本尊様へ一心にお祈りなされている姿を拝見いたしますとお寺の有り様、信仰の原点を見させて頂く思いです。
私たちは普段、親しみを込めて観音様とお呼び致しております。
ですが正式には「観世音菩薩」或いは「観自在菩薩」とお呼びします。
この呼び方を略して観音、すなわち「観音様」とお呼びするのです。
霊源院の宗旨、臨済宗で頻繁にお勤め致しますお経、妙法蓮華経の中では観世音菩薩と唱えます。
有名なお経、般若心経の中には観自在菩薩として登場なさいます。
普段私たちは、「如来」も「菩薩」も一緒に致して「仏様」とお呼び致しておりますが正確には如来が仏様となります。
厳密には菩薩とは違うということになります。
「菩薩」とは菩提薩埵(ぼだいさった)の略称で真理を求めて修行をなされている方を意味します。
菩薩といえば地蔵菩薩様や文殊菩薩様を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
つまり真理へのお悟りを求めて仏法を追及なされている全ての方々は菩薩といえるのです。
そのような意味で言えば、この世に菩薩のように素晴らしい方々は多くおられます。
観音様は仏教にに於いて代表的な救世の仏様です。
観世音と訳しました時はこの世の全ての人々の救いを求める声を聴き、大きな慈悲心をもって直ぐにお救い下さる仏様をあらわします。
観自在と訳されました時は全ての諸相を見定め観察するという意味の知恵をもって、救済の手を差し出されます。
これ程手厚く見守って下さっているのにかかわらず、とても敷居を低く感じる仏様です。
様々な恩恵に感謝をし、ひたすら南無観世音菩薩と唱えて念じ頂くことで良しとされてきました。
そのため、古今に渡り幅広く民衆の中で深い観音信仰が形成され今日に至っているのでしょう。
そうです、観音様は世の全ての悩みをお聞き下さる仏様なのです。
しかも、霊源院のご本尊、千手観音様は千の手を持ち救済に取りこぼしの無いよう見守って下さっています。
御朱印にお越しの皆様に限らず、水子供養へお越しの皆さん、お墓参りへお越しの皆さんは、是非、本堂で「南無観世音菩薩」とお唱えください。
そして、お参りの後は願いが届きます様、階段に設置の殿鐘をカーンと御鳴らし下さい。
暖かい日が続いてはいますが東福寺通天橋の紅葉はいよいよ佳境です。
見頃も後、僅か。
是非、お越し下さい。合掌