お墓について、ふと考えました

2021.01.02

お墓について、ふと思ったこと

筆者は、霊源院さんに出入りをしています墓石店のオフィス石太郎と申します。

旧年中は大変お世話になりました。

本年もよろしくお願いします。

ある営業員の言葉

墓石店を始める前は、某石材店(大手の会社)に勤めていました。

以前勤めていた会社とは、提携を結ばせていただいていますので、今でも関係が持続しています。

そこの社員さんとは、時々電話で打ち合わせなどをさせていただくのですが、同業者ということもあり会話が弾んで時々話が脇道にそれることがあります。

少し前の話になりますが、営業の彼は電話口のお客様から「墓なんかいらん!!」と言われたそうです。

「最近のお客さんは、墓”なんか”っておっしゃるんですよ」と、少し凹んだ口調でした。

其々のお墓への思いは様々だと思いますが、「そんな言い方しなくても・・・」と思いながら、言葉が出てきませんでした。

その後は、昔に比べて営業が苦戦しているという愚痴のような話が続きました。

気心知れた者同士ですから気兼ねなく会話は続きましたが、筆者が苦手な電話営業をしていた20年前とは、随分お客様の雰囲気も変わってしまったようです。

お墓は必要ないとお考えの方は、以前に増して大勢おられるようです。

お墓不要・葬式不要というポリシーの人を説得する方法は全く思いつきません。

金銭的なご事情は別としまして、ただ「何となく・・・」と思われている方がおられましたら、最近のお墓について調べてみてください。

20年前と比べますと、時代に合わせて墓所のバリエーションもずいぶん増えてまいりました。

また、墓所が新しい出会いを生んで、頼っていただけるお寺さんと良き縁を結ぶチャンスがあるかもしれません。

特別な場所

筆者は、実父のお墓と義理の父母のお墓の計2か所の墓地を承継しています。

どちらのお墓も、家族や親族にとりましては「とても特別な場所」という感じがしています。

墓地の単位は「聖地:1/4坪の面積」といこともあって「神聖な場所」というイメージが少しだけあります。

義父母のお墓参りに、嫁さんの兄弟とご一緒した時などは、「自分達はお墓に入っている人の子孫なんだ」と当たり前のことではありますが、普段は感じない気持ちになります。

みんなで無心に草を引いて、墓石を拭いて、火のついた線香を置いたら手を合わせたら、お墓参りは一応終了なのですが、何とも清々しい気分なわけです。

筆者も年をとってきたせいか「義父母のおかげで、嫁さんと結婚出来て、娘が結婚して・・・」当然の事実なのですが、何となく「ありがたい」ような気持ちも湧いてきます。

「先祖に感謝」は正直あまりピンときませんが、「何となく、清々しくてありがたい」気分なのです。

筆者は、お盆とお彼岸の年に3回しかお墓参りには出かけませんが、ほぼ毎月お墓参りに来られるお客様もおられます。

お墓を買っていただいた「お客様」ではございますが、失礼ながら近所の人とお話をしているような感じがいたします。

そのようなお客様とお会いしますと、何となく通じ合うものを感じてしまいます。

 

新型ウイルスは、まだまだおさまる気配がありません。

皆様におかれましては、どうか健康でお過ごしいただけますようお祈り申し上げます。

京都市南区西九条蔵王町11
有限会社 オフィス石太郎
電話 075-693-7345
毎週火曜・第2第4水曜定休

 

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