阪神、淡路大震災からもう26年なのですね。
忘れも致しません、毎月17日は東福寺の御開山の毎月法要ですのでこの日は私は何時もより速いめには起きておりました。
京都の東山の東福寺霊源院でさえびっくりするくらいの大きな地震、揺れが収まるのを待ち本堂の被害が心配で飛んで行きました。
幸いに、壁の一部が損壊した程度でしたので先ずはほっと致しましたことも鮮明に覚えています。
そして時間が経つのと共にとんでもない大災害の様子が伝えられました。
声が出ないとはこのことと身に沁みましたことを覚えています。
地震の被害でお亡くなりになられた方々は様々な世代に及び深い悲しみに包まれましたね。
ご無事であられた皆さんもそこからが想像できない辛さの始まりでした。
日頃、過去の出来事として忘却しがちですが、神戸1.17.
忘れえない辛い出来事です。
さて、本日は本山のお勤めでしたので、午後から本堂にて先ず永代供養墓の皆さんの永代回向、お檀家さんの永代供養のご回向をお勤め致し、そして阪神淡路大震災にてお亡くなりの方々のご回向をささやか乍らさせて頂きました。
お経を読みながら様々なあの当時の出来事が甦って参りました。
そして、あの惨事から長い年月は経ていますが、その間にも東北の津波、熊本の地震、広島の雨災害、数えきれない程の災害が続いています。
その都度、多くの犠牲者が出て、残られた方々も長い辛さにさいなまれていらっしゃいます。
本当にお辛いこと存じます。
しかし乍ら霊源院、そして私たちは本当に有難く、無事な日暮しをさせて頂いております。
心の底から感謝致さねばと思います。
本日はご本尊観音様、御開山への感謝を新たにお勤めを致しました。
そして、これからも折に触れ、お亡くなりの方々のご冥福をお祈り致す機会を増やしたく思います。
又、私に出来ますご支援を出来る限りと心も新たに誓いました。
先ずは被害に会われました皆様がお辛い中でも無事に生活を立て直し、安心の生活に戻れますこと共にご多幸をご祈念致したく存じます。
そして、相変わらずコロナ禍は収まる気配は全くありません。
東福寺へお越しの皆さんはもちろん皆無、そして町中も極端に少ない人です。
それでも挫けずに仕事、生活を皆さんがなされています。
人間の強さをひしひしと感じます。
よく言われます言葉、出口のないトンネルはない、降りやまぬ雨は無し。
この言葉を肝に於き、挫けづに暮らして行きたいものです。
どなた様も油断せずに、御身体ご自愛下さい。合掌