コロナ収束の気配は依然として全くありません。
霊源院の檀家さん、永代供養墓でご縁の皆さんもこの状況の中、大事な故人の法事を如何に致すか悩んでいらっしゃいます。
お寺と致しましては、マスク着用、そして消毒、イスの席も間を開けておりますので普通にお越し頂き、法要をお勤め頂きたいと願います。
お陰様で皆さん、出席の人数をぎりぎりまで減らす等の工夫を頂き、通常に近い形でお越し下さっています。
有難いことです。
只、過日、関東の檀家さんから1周忌の法事のご相談を頂きました。
普通にお越し下さればとは申し上げたのですが、やはり関東の皆さんは相当にナーバスになっておられます。
大事な故人の大事な法事です。
しかし親戚の皆さんやお寺に迷惑が掛かるのではないかと心配されていました。
ご高齢の出席者への配慮も含めて、本当に辛く悩ましい様子でした。
そこで、今回は私がお墓に花をお供え致し、墓前にて1周忌の法事を致すご提案を致しました。
コロナが収束致し、親戚の皆さんに此方へお越し頂けるようになりましたら又、本堂にて改めて致しましょうとお約束致しました。
本日、午後1時から墓前に花をお供え致し、1周忌の法事を致しましたことをご報告致します。
先ずはご安心下さい。
コロナが収まりましたら、皆さんと共に法要を務めさせて頂きます。
朝日新聞の天声人語が好きです。
毎日欠かさず読んでいます。
新聞休刊日以外は毎日、書かれています。
本当にすごいと感心致しております。
今日は「私の折々の言葉コンテスト」から胸に響いた言葉として書き出しが始まりました。
その中で宮城県に住む祖母からの大切な言葉として、札幌市の中学生のお方の言葉を紹介なされています。
そのまま引用させていただきます。
宮城県の祖母さんが「食う分さげあればいィ」コロナに関しては「津波に比べたら屁でもないよ」「濡れでないし、寒ぐないもの。どうなっかわがないごとに人はビビるんだっちゃ。起ぎて食って寝る。あどなんもいらんべし」。
本当に凄いなと唸ってしまいました。
東北のお方の強さ、長い人生を過ごして来られた方の凄みを感じる言葉です。
何か自分が恥ずかしく感じました。
有名な言葉ですよね。
私を含め皆さんもあれが欲しい、美味しいものが食べたい、もっと綺麗な服が欲しい。
ついつい欲に限りが無くなることは無いでしょうか。
正しく足るを智る、自分に何がどれだけ必要であるかを知って、それで良しとすること、それが知足です。
自分で持てるものは両手に抱えられるだけ。
あれも、これもと手に入れて、背負い込むほどになってしまっては、いつかその重みで自分が潰れてしまいます。足りないものを数え、欲しがる前に、それが自分にとって本当に必要なものかを確認致したいものです。
先にご紹介いたしました東北のおばーちゃんの言葉が身に沁みます。
本当に良い言葉と出会えましたことに心から感謝です。合掌