法事や法要での作法や手順

2021.02.07

法事や法要での作法

以前に永代供養墓”浄心壇”のお申込みを通じてご縁を頂き、その後にご葬儀にて故人をお送りさせて頂きましたお方様の法事を致しました。

今日は、午前中に2件続けてお勤めさせて頂きました。

コロナの時期の集まりにくい時にも拘わらずにご参集頂きましたこと

有難く、嬉しいことです。

さて、御存知のように法事、法要と申しましても様々です。

忌明けの法要、一回忌、三回忌などがございますが、法要としての作法は基本変わりません。

霊源院での法事の流れは、先ず親族、お身内の皆さんが法事の予約時刻の20分前位に霊源院の客殿にご参集下さいます。

当方では茶菓子とお茶をご用意致しております。

お集りの方から順にお茶をお飲み頂きまして時間迄はご歓談頂きます。

今はコロナ感染対策の為、ペットボトルのお茶と紙コップをご用意しています。

保温機にお茶が入っておりますのでご遠慮なくお召し上がりください。

茶碗等不足の物は客殿の隣に台所が御座いますのでご自由に此方もお使い下さい。

但し、お越し頂くお客様の全ての皆さん共有の場所となりますので大事に、後片付けを忘れずにお使い下さい。

皆さんがご歓談致しておられる間に、私、住職が施主さん(法事の主催者)

の所へ行きまして、本日法要をなさるお方のお位牌、写真、お骨があるときはお骨も含めお預かりいたします。

私がそれらを本堂へセッティング致します。

故人へのお供え物をお持ちの方は、本堂にご一緒して頂き、故人の写真の近くへお供えください。

定刻になりましたら、施主、親族の皆さんに本堂へ御移動頂きます。

本堂では椅子席に着座下さい。

霊源院の回忌法要

1. 先ずは皆さんご一緒にご本尊観世音菩薩へ合掌礼拝下さいと私が申し上げます

私が南無観世音菩薩と合掌、礼拝致しながら唱えます。

皆さんご一緒にご唱和頂いても、心の中で南無観世音菩薩とお唱え頂いてもどちらでも結構です。

2. 次に私が般若心経をお唱え致します。

霊源院の本堂には皆さんがご一緒にお唱え出来ますようにホワイトボードにお経の文言を書いてあります。

お経の本もおいてありますので、宜しければご一緒にお唱え下さい。

お経は読むのは難しいとおっしゃられる方もおられますが、少しも難しくありません。

一拍調子でへいばんにお読みいただけば良いのです、息継ぎは普通に致し、ほかの方が読んでいるところへ合わせて合流致せばよいのです。

只、お経はお釈迦様の教えをお弟子方が書き継がれたものです。

故に所謂、声明とは違うので妙な高低の節をつけて読んではならぬと師匠から喧しく言われましたことは書き添えます。

3. 般若心経を読み終えましたら今度はそのお経をご本尊様へ伝える、ご回向です。

字のごとくに読んだお経の功徳を巡り向かせることです。

4. そして、正面へ私が参り、お焼香致し、戻りましたらば今度は故人へのお勤めを致します。

観音経というお経を読みますので始まりましたら、施主から順番に焼香台へお越し下さい。

5. そこで先ず、合掌礼拝そして、お焼香を2回致して下さい。

最初の焼香はご本尊様へ、そして二度目が故人への手向けの焼香となります。

そして再度、合掌、礼拝を頂き自席にお戻り下さい。

座るときには次に焼香のお方様へどうぞといういみを込めて小さく合掌礼拝を致すのが良いかと思います。

6. 観音経が終わりましたらば、般若心経の時と同様に、読みましたお経とお焼香が故人へ届きますようにとの願いを込めて「ご回向」を読みます。
7. そして、私たち皆が仏道を成就致しますというお経、四弘誓願文(しぐぜいがんもん)を読み、本堂でのお勤めは終わります。
8. 最後に私がご一緒に故人へ合掌礼拝下さいと申しますので、ご一緒に願います。

本堂でのお勤めは以上です。

9. その後、皆さんとご一緒にお墓へ出向き、もう一度墓前にてお経を読みます。

ご案内致しますので、墓前ではお焼香を一回にてお参り下さい。

10. そこから先は客殿に戻られ、お食事も含め、故人への追慕を致しながら歓談下さい。

もちろん、お寺により又は宗派により違いはあろうかと存じます。

参考にして頂けましたら嬉しいです。

法事や法要は故人を追慕いたし、残った私たちがそれを形に致す、大事な行事です。

老婆心ながら書かさせて頂きました。合掌

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