コロナに背中を押されました

2021.02.17

コロナに背中を押されました

愈々、コロナのワクチン接種が医療へ従事なされておられる方から始まったそうです。

副作用の安全が担保され、多くの皆さんが順調に摂取なされましたら、未知の恐怖も少し緩和されて少し平穏な世の中が戻るのではないかと、今朝の新聞を拝見致し期待を持ちました。

コロナ、コロナでちょうど1年です。

短いようでとても長い日々が続いています。

昨年の2月からコロナの恐怖が始まりました。

霊源院でも昨年の3月くらいからは法事の延期、キャンセルがありました。

そして以前は、東京、千葉、神奈川などの関東地域や、名古屋、兵庫、大阪と京都以外から水子供養へお越しの皆さんとの御縁が極端に減り寂しい思いを致しました。

春のお彼岸はお越しの皆さんに座って頂かずに、お焼香のみのお参りでお帰り頂くなど、その都度の様々な対応で御縁を繋げて参りました。

あれから、もう丸一年です。

思えば色々な工夫、対策を致しました一年でした。

無我夢中で怖さと二人三脚で過ごした一年でした。

不要、不急の外出自粛

お酒の好きな私は、たまに懇意のお店で美味しいおつまみとお酒を頂戴致すのが、ひと時の楽しみでした。

しかし、それも随分と様変わり致しました。

時短営業にて思うように飲めなくなり寂しいと感じる時が昨年はありました。

しかし、不要、不急の外出自粛は致し方ありません。

そんな中、家内の体調が思わしくないこともあり、洗濯、家での食事を自分で用意せざるを得ない状況となりました。

最初こそ洗濯もとまどっていましたが、今はアイロンも致すようになりました。

そして、食事も最初の頃こそ、外食に頼っていましたが、今や飲食店も時短どころか完全休業のお店が増え、それも難しくなりました。

さあ、自分で食事の用意、最初は大変でしたが最近は昔の勘も戻り上手に自分の食べたいものを作り、家で美味しくお酒を頂戴出来る日々となりました。

辛さを逆手にの境涯です。

そして、今日の夕ご飯は何種類かおかずを用意致しましたが、子供の頃、母が作ってくれた親の味を試しに挑戦致しました。

見よう見まね、思い出しながら作りました。

ジャガイモを細かい角切りに致し、油で炒め、カレー粉をまぶすだけのシンプルなおかず。カレー芋と私は呼んでいました。

そして、好物の一つでした。

しかし、これが絶妙に美味しかったです。

当然にお酒も進んでしまいました。

マクドナルド、モスバーガーのポテトなど足元にも及ばない美味しさです。

それは、実際に比べて美味しか、まずいかではなく、自分の母親の味を自分が思い出し、それをこの上なく美味しいと感じて食べたその時代がよみがえったからと思います。

偶然ですが、この上ないひと時を過ごせました。

コロナに蹂躙されることが無ければ、味わえないことだったと思います。

つくづく、悪いことをもって、全部だめと頭を垂れてはならぬと思いました。

皆さんも是非、こんな時こそお母さんが元気におられる方は母の味をリクエスト致し、私のように今は母と関われない方は、思い出の中のお母さんのおかずを作ることに挑戦致してみてはいかがでしょうか。

こんちくしょう、コロナと思って作りましたら、相当美味しいおかずが目の前に現れてくるかもしれません。

是非、一度挑戦下さい。合掌

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