ついこの間、蝋梅が咲き、そして白梅が咲きました。
霊源院のご本尊様は千手観音様です。
観音様、地蔵菩薩様はいたるところへ現れ、様々に姿を変えて、私たち衆生をお救い下さいます。
その、ご本尊様をお祀り致しております本堂を普応殿(ふおうでん)と申します。
何方にも「普(あまね)く応じ、お救い下くださるご本尊様の家」という意味です。
ですので、秋の特別御朱印受付の時は本堂と六地蔵尊の2種類の朱印となります。
普段は朱印帳のページの真ん中に「普応殿」と書かせて頂いております。
そして、皆さんには必ず普応殿へお参り頂いております。
その本堂の東の庭に見事な紅梅が今は咲き誇っています。
法事、法要、水子供養へお越しの皆さんには既に鑑賞頂いております。
皆さんも機会が御座いましたら、是非、鑑賞下さい。
過日も申し上げましたように、私の故郷は長野県です。
もちろん、今も年に何回かは帰ります。
父、母共に亡くなっておりますのでお墓参りは欠かせません。
墓前に立ちますと、父と母の健在な時を思い起こします。
墓石に向かい語れるのはお墓の存在の有難さです。
本堂東の庭の紅梅を見て、小さいころに母が作ってくれた、米粉のお団子を思い起こしました。
赤の食紅と砂糖、米粉でお団子(確か、繭(まゆ)の形だったと思います)を作ってくれました。
その場で柔らかいのを食べて、残りは柳の枝へ指し、定かではありませんが神棚辺へ飾っていたように思います。
そして、時期が来て下げます時はカチン、カチンになっています。
それを柳の枝から抜き取り、今度は七輪で焼いて頂くのです。
これは出来立てとは違い、香ばしい匂いと米粉のホクホクが口に広がり、とにかく美味しかったです。
紅梅と同じ鮮やかさでしたので、思い出しました。
父と母のお骨と写真は手元に置き、毎日礼拝を致しております。
やはり故人の終の住まいお墓に向かい、このような思い出を語れることは残りました者の幸せではないでしょうか。
来月はお彼岸です。
お墓参りを予定されている皆さんも、お墓へ向かい故人と懐かしい話をなされるのではないかと思います。
今週は又、寒さが戻るようです。
先日の福島、宮城の地震は何とか再震が来ずに、無事なようです。
でも、報道を見ますと建物の被害も発生致し、辛い現状には変わりがないようです。
寒さ、暑さも温度差で東北の皆さんが体調を崩されませんことを御祈念致します。
くどいですが、どなた様もくれぐれもお体、ご自愛下さい。合掌
大本山東福寺塔頭霊源院
京都市東山区本町15丁目791
電話 075-561-9684