先日、久しぶりに実家の両親のお墓参りへ行ってまいりました。
再々申し上げておりますように、私の実家は長野県の安曇野市です。
私はお寺の子供ではなく、たまたま大学の時に霊源院に下宿させて頂いたのがご縁で、今日このお寺の住職をさせて頂いております。
亡くなった実家の父は農業と会社勤めをして、母と家を守っていました。
田舎なので霊源院のようにお寺の中にお墓があるのではなく、水田と畑の中の広いところに、地域の皆さんがお墓を守っていらっしゃいます。
しかも、どのお宅のお墓も広く、墓石もかなり大きいです。
都市部のお墓とは随分と違います。
水道さえ無いので、お花用の水はやかんに入れ、線香、ロウソクと共に携行致します。
お墓に到着致しましたら先ず、古い花を片付け、それから携行致したお供え物を致します。
合掌、礼拝致しアルプスの山並みを遠くに見ながら、ご回向を致しました。
目の前には墓石、そこに眠っている両親を思いながらのご回向です。
心が収まっていく感じです。
少し腰かけ、まだ結構寒い墓地の中で深呼吸を致し、「また来ます」と声を掛けお墓を後に致しました。
お墓に対する考え方は最近は様々です。
しかし、大事な故人の終の住まい墓石のお墓は安心致します。
何時もですと、お墓参りの後は実家を守ってくれています妹夫婦にお世話になるのですが、今回はコロナがまだまだ、油断できませんので迷惑を掛けぬよう、近くの温泉に宿をとりました。
おまけではありましたが、此方も大変に良い思いを致しました。
温かい温泉にゆっくり浸かり、美味しい食事とこれまた、美味しいお酒を頂きました。
少し飲みすぎましたが。
楽しいお墓参りとなりました。
霊源院へお墓参りにお越しの皆さんも比較的ご遠方のお方が多いです。
大阪、兵庫、滋賀の近畿圏、そして東京、神奈川、千葉の関東圏。
温泉こそないですが、皆さんもお墓参りと、京都観光をお楽しみ頂いていることと存じます。
お墓参りが楽しみと思って頂けましたら、お寺冥利です。
本堂前の階段西側の馬酔木(アセビ)がピンクの花をたわわに付けています。
ネットで見ますと、馬酔木(アセビ)はツツジ科の花で、馬が誤って食べると毒に当たり、お酒に酔ったようにふらつくところから馬酔木と呼ばれているそうです。
蓮華堂手前には白の馬酔木が咲いています、お参りの帰りにご鑑賞下さい。
もう少し致しましたら、白い木蓮が満開になります、此方は華やかで馬酔木とは違う楽しみがあります。
咲きましたら、ご報告致します。合掌