お骨葬のご依頼を頂きました。
諸行、諸物は正しく無常にて常に変化致し、一つとして常住不変なるものは無いとお釈迦様は言い切られました。
私も含め多くの皆さんは今と同じ安心な状況が続くことを希求なされていると思います。
しかし、お釈迦様が申されましたように、日々世の中は変化致しております。
東日本大震災に代表されますような想定外の辛い事が襲い掛かったり、コロナような想像さえ致さぬことが目の前に現れたりしています。
親族や知人にご不幸が御座いましたら、御親族や御縁の皆様に御集い戴きましての通夜やご葬儀を致します。
故人を懇ろにお送り致しますのが至極当たり前であり、それがあるべき姿です。
しかし、最近はコロナ過、そして経済的な事情、家族の有り様の多様化などにて故人をお送り致しますご葬儀の形が急激に変わり始めています。
大事な故人をお送り致しますご葬儀、告別式、そしてそれに連なる様々な仏事が当たり前に出来ない、或いは致したくても出来ないという現状が増えて来ています。
しかし、大事な故人をお送りいたします葬儀、これは絶対に端折ることはなりません。
ですが、様々な事情でそれが叶わず、故人を火葬場にて荼毘に付し、そのままどうすれば良いのか解らづ、棚上げになっておられるお方様も多いとお聞き致しました。
当たり前に通夜、葬儀を行うことが良いのは解っておりますし、そうあることを願う気持ちに変わりはありません。
しかし、それが叶わなかった皆様にお答え致したく、霊源院では2年ほど前からそのような皆さんへご提言させて頂いております。
本堂へお骨をお持ちいただき、少しばかり故人への追福を込めてお花を飾り、お骨を前にして改めて御親族と共にお葬式を致します「お骨葬」を提案致しております。
最近少しずつですがご賛同頂き、ご依頼を頂戴頂く機会が増えました。
先日も昨年にお亡くなりの故人のお供養に関するご相談が御座いました。
お骨葬をご提案致しましたところ、戒名をお付けしてご葬儀を致しました。
参加の人数こそ少なかったのですが、お葬式を成し遂げられた安堵感が伝わってまいりました。
お骨葬の提案にお耳を向けて頂きました事に、心より感謝申し上げたく存じます。
費用に関しましては、ホームページで目安になる額を紹介していますのでご参照ください。
様々な事情で、大事な故人をお送り致すお葬儀が滞っており、お悩みのお方様は遠慮なくご相談ください。合掌