家にご不幸が起こり、故人を懇ろにお送り致します、通夜、ご葬儀。
最近は直葬なる故人を蔑ろになされる葬送が提起されています。
如何に言葉を繕い、故人をお送り致す費用の合理性を語ろうとも、直葬は単なる遺体処理の延長にすぎぬと考えます。
ご不幸が発生致しましたらば自分たちのやれる範囲にて故人を懇ろにお送り致す儀式、葬儀を執り行い、残された自分たちのこれからの生き方を見直す機会とすべきと考えます。
以前のように多くの皆さんへ連絡いたし、義理も含めた弔問を求める必要もなく、祭壇の飾りも華美である必要はありません。
故人を心から懇ろにお送り致す気持ちがありましたら、自ずと体裁は整えられます。
先ずはご縁の繋がるお寺に相談致し、お弔いの有り様を僧侶にご相談頂きたく存じます。
そして、無事に、懇ろに故人をお送り出来ましたらば、次は故人の終の住処たるお墓です。
此方も樹木葬、散骨等様々提起されています。
是非の議論は少し置くと致しますが、やはり墓石のお墓に故人を埋葬致し、故人との関わりが続けられることが大事と考えます。
残されて生きている私たちが故人の家であるお墓を尋ね、現況報告を致し、故人の冥福を追慕致すことの大事さは今も何も変わりません。
只、社会の有り様の変化、家の有り様の変化にてかつてのような代々墓は確かに維持が難しくなり、永代供養のお墓が増えてきているのは事実です。
しかし、お墓の形態が変わろうとも、墓石に向かい、故人と語らう、そのことの大事さは今も変わりません。
そういう意味ではお墓の重要性は間違いなく今も変わりません。
霊源院もかつては代々墓(一つの家の人たちが将来に渡り同じお墓に入る形態)の御縁を勧募致し多くの御縁を頂き、お寺の維持にご協力頂いていきました。
もちろん今もそれは変わりませんが、社会情勢の変化と皆さんの御希望の変化に伴い永代供養墓も又ご用意させて頂き、此方も多くのご縁が頂戴出来ております。
毎日多くの皆さんがお参りにお越し下さり、大事な故人との繋がりを確認して頂いております。
しかも、霊源院は永代供養墓の御縁を京都だけではなく、31都道府県にお住まいの皆さんからご縁を頂き、そこからお参りにお越しお戴き、更には法事、法要へお越し下さっています。
これは偏に大事な故人に会いに来ましたとの表れと思います。
お墓の有り様、埋葬の形態は議論されていますがこれらを考えますと、お墓は大事ですよとの結論が導きだされるのではないでしょうか。
霊源院では代々墓、永代供養墓のご用意が御座います。
お墓の大事さにお気づきの皆さんは是非、ご見学へお越し下さい。
お待ち致しております。合掌