霊源院コラム
永代供養をお考えの皆さん、場所の決め方をお悩みではありませんか。
時代の流れとともに永代供養の墓所を選ぶ方が増えたことで多くの寺院や霊園、さらには民間企業も参入し施設が非常に増えています。
選択肢が増えた一方で、どのように選べばよいかわからないとお困りの方に向けて、選び方をご紹介します。
永代供養の墓所は全国各地に選択肢があるので、決められないという方は、まず今回紹介する2つのステップに沿って考えてみてください。
お参りの利便性を考慮して、以前は出来るだけご自宅の近くで探すのがセオリーとされてきました。
核家族が一般化する中では、自宅の近くが良いのか?子供が住む街にした方が良いのか?と迷ってしまいます。
老後は長年暮らした家を離れて施設に移るかも知れませんし、子供も今住んでいる街に永住するとは限りません。
そのことから、ご自身が元気な間は無理なくお参りが出来て、子供がお参りの際には利便性の良い場所を選ぶことが必要になります。
公共の交通機関を利用できる利便性の良い場所ですと、運転免許返納後の心配も和らぎます。
最近では、両親の介護が必要になった際に同居を希望する方が減りつつあると聞いています。
お墓をお考えの方は、お墓は代々引き継ぐものという考えを見直す時期が来ているのかもしれません。
お元気なうちは無理なくお参りが出来て、お参りする家族が絶えた以降も安心しておまかせできる所を選んで下さい。
予算をかけたくないとお考えの方は、まずは多くの方々が利用している所から順に探すと良いでしょう。
このような施設の多くは、年に1~2回程度の合同供養が行われています。
永代供養について
本来の永代供養(または永代経)は、お寺が絶家する檀家から位牌を預かり、お約束の時期に読経し供養を続けることをいいました。
一般には故人への個別供養を原則とし、年牌(毎年の祥月命日)・月牌(毎月の命日)・日牌(毎日)などの頻度でご供養を継続し納める御布施も異なります。
身近になった永代供養
最近では、後継者の有無に関わらずご納骨された方の定期的な供養が永代供養として紹介されています。
利用者にとっては永代供養がとても身近なものとなりました。
永代供養料が高いか?安いか?の判断は、施設のあるエリア周辺の相場や供養の内容により異なります。
永代供養を比較検討する上でのポイントは、下記のとおりです。
比較検討された上で、ご自身が納得できる予算であれば、非檀家に関わらず永代供養していただける寺院と出会えたという気持ちでお願いされてみてはいかがでしょうか。
永代供養のお墓の登場は、生前にお墓の確保を検討されている方々の後押しになりました。
永代供養墓の多くは、管理費や維持費が不要のため早めに確保した場合でも余計な出費を伴いません。
また必要な費用を公表している場合が多く、老後の設計や先々の子供への負担を考慮して、早めの確保をされる方が増えています。
生前に建墓された方は、お墓の開眼法要をおこないます。
今まで寺院と縁のなかった方は、気軽に相談できるお寺ができますので、仏事においては心強い存在になります。
また、新築されたお墓に定期的なお掃除に行かれますと、家族にとって新たなお参りの習慣が芽生えるのではないでしょうか。
生前墓を確保される方へ
生前にお墓の用意をされても、後継人に伝わっていなければ折角の準備も台無しになります。
永代供養墓を生前確保されますと、お墓の所在地や墓地管理者が書かれた使用許可証や使用承諾証などの権利書のような証書が届きます。
先々を心配される方は、補足文などと一緒に額に入れて壁に掛けておくなどの工夫が必要です。
また、ご主人が亡くなられた場合に、奥さんは嫁という立場から、ご主人の兄弟さんや親戚から助言をいただくケースがあります。
意に沿った助言でしたら有り難いのですが、意に反した時には揉める原因になってしまうことがあります。
ご主人の出身地に埋葬を指示されて困っている方もおられるようですので、お元気な間に意思を表しておく必要があります。
この記事では、永代供養の場所の選び方と、生前に準備出来ることを解説しました。
死後の居場所は家族にとっても特別な場所です。
だからこそ失敗しないためにも、生前からご自身や家族の意見をよく確認しておいてくださいね。