今月も早や後半のカレンダーの日付となりました。
年々、日の経つ速さには改めて驚愕致します。
ついこの間、お正月を迎えたと思いましたら今年も半分が過ぎました。
コロナに緊張しながら巣籠を続けていましたら、あっという間です。
コロナの緊急事態宣言もとりあえずは解除になり、街にも少し人が戻ったようです。
しかし乍ら、コロナが無くなったわけでも、ワクチン接種が画期的に進んだわけでもありません。
世間の空気感に安易に流されず、しっかりと状況を見極め、日々の暮らしを積み上げていきたいと考えています。
禅語に「己こそ、己の寄る辺ぞ」という言葉があります。
何事も思い込みに囚われたり振り回されたりせず、先ずは自分の目で見たこと耳で聞いたことを拠り所にして、慌てて判断をせずに足下を見据えながら前向きに暮らしなさいという意味でしょうか。
残り半分のカレンダーに焦らず、慌てず、日暮しを継続致して行きたいものです。
年末には、後半の半分は自分なりに充実した日々を過ごせたと実感できるよう過ごせればと思います。
今朝も本山へ出勤し、境内の見回りや点検を兼ねて通天橋を渡りました。
平日ということもありますが、緊急事態宣言が解除になりましても、お参りのお方様は少なく寂しい状況です。
通天橋の受付を超えます時、風が吹くたびにチリリンと心地良い音色が聞こえます。
霊源院でお世話になっております石屋さんが受付の皆さんの癒しにとご寄贈下さいました風鈴です。
霊源院の蓮華堂にもご寄贈頂いています、四国のサヌカイトという石の風鈴の音色です。
東福寺では、夜はライトアップをおこない拝観を受付けています。
昼間、お越しの皆さん共々、音色をお楽しみいただければ幸いです。
そして、通天橋へ入りますと、この時期だけ紫陽花と青紅葉のコラボをご覧いただけます。
吹き渡る風と共に爽やかさが体に広がります。
この時期だけのお楽しみといえます。
先ずは、本堂前の庭に咲き誇る紫の桔梗の可憐な花、少し早い開花ですが、来月初旬までは楽しめると思います。
そして、その横の鶴亀の庭では梅雨ならではの艶やかな杉苔と紫陽花が咲いています。
水子供養でお参りの方や永代供養墓へお参りの皆さんも、遠慮なく本堂前の庭(翠陰苑)にお入りください。
東福寺の近くに高澤さんという京料理の料理屋さんがございます。
以前にもご紹介いたしましたが、手軽に京料理を味わっていただけるお弁当「点心(てんじん)」を霊源院のために作っていただきました。
特に遠方よりお参りの皆さんは、客殿より庭を見ながら、ご夫婦やご家族水入らずの昼食をお楽しみいただけるのではと思います。
セルフサービスになりますが、お参りの方専用キッチンには冷たいお茶も用意致していますので客殿の窓を開けは放し、喚起をよくしてお寛ぎください。
この季節は、爽やかな風が吹き抜けていきます。
霊源院とご縁の皆さんや水子供養へ起こしの皆さん方も、今までとは違った思い出に残るお参りをしていただけるのではないかお思います。
詳細はご遠慮なく、住職へお尋ねください。
コロナも少しだけ小康状態。
時には気分転換も必要に思います。
是非、ご利用下さい。合掌