【永代供養】よくあるお墓のトラブルとその対策

2021.07.13

永代供養をお考えの方へ!

よくあるトラブルとその対策を紹介します!

2021年7月13日

「永代供養をお願いしたいけど、何から始めればよいのか見当がつかない」

このような不安をお持ちの方は多いですよね。

永代供養の申し込みをする前に、質問するポイントを把握しておけば、先々のトラブルを回避出来るかもしれません。

今回は、永代供養のトラブルの予防につながる申込時の注意事項を紹介させていただきます。

永代供養でありがちなトラブルとは?

永代供養とは、申込時にお約束した内容に基づき、寺院が定期的に故人の供養を継続しておこなうことをいいます。

昨今では、故人の納骨を通じて永代供養の申し込みをされる方が大半です。

申し込みの際には、納骨の日取り・当日の準備や持ち物・費用などが中心になってしまい、肝心な永代供養についての把握が曖昧になりがちです。

ご納骨後に、約束通りに供養をしていただいているのか疑心暗鬼になってしまうケースが意外に多くお聞きします。

だからといって「ちゃんと供養をしていただいていますか」と尋ねる勇気もありませんので、不信感ばかりが募ってしまうようです。

このようなことが起こらないためにも、申込時にはしっかり確認をすることが大切です。

先のお話をしたように、墓所をご縁に寺院に永代供養を依頼される方が大半ですので、お墓別に永代供養についての質問のポイントを紹介します。

永代供養お墓別、質問のポイント

納骨堂

  • 不特定多数の方を埋葬する施設のため、先々に遺骨の返還はできません。

  • 定期的に合同法要を行っているケースが多いのですが、遺族が法要への参加の有無や、法要についての連絡・報告があるのかを質問しましょう。

  • 施設によっては、個々の供養を別途受付けているところもあります。

  • 個々に供養をお願いする場合は、もちろん費用も高くなるのですが、個々を識別する方法(各自のお位牌の奉安・過去帳への記載など)と、定期的に行われる読経の頻度や、遺族の関わり方を細かくお尋ねください。

  • この部分の回答が不明瞭であったり、曖昧な対応と感じるようであれば、先々にトラブルになるケースが増すかもしれませんので、慎重にご検討ください。

  • 故人の供養について、遺族の関わりを、あまり歓迎しない寺院の場合は、そちらでの納骨は避けた方が無難です。

  • 一般に納骨堂の場合は、特別な供養を除いて維持費や管理費などの負担がない場合が大半です。

  • また、施設は寺院の所有物のため施設が損傷した際の修理費の負担義務は、基本的にはありません。

  • 子孫への金銭的トラブルを心配の方は、先々に必要な費用を必ず確認しておきましょう。

樹木葬

  • 最近ブームの都市型樹木葬は、個々に設けられた場所に納骨するタイプが人気のようです。

  • 大半の場合は、あらかじめ使用期間を決めていて、その場合は期間満了後に合祀墓へ合葬いたします。

  • 考えられるトラブルとしては、子供や孫に契約内容が伝わっていないために起こるトラブルです。

  • この場合は、霊園に不備はありませんので、家族への確実な申し送りが大切になります。

  • 期間満了後の合葬の際に、墓じまい費用の負担はありませんが、使用期間中の維持管理費の有無や、使用期間満了後の更新の有無・更新料の金額をしっかり把握しておいてください。

  • 期間限定の使用については、今までのお墓には無かった墓所の使用条件のため、使用規程をしっかり理解することが大切です。 霊園にある樹木葬では、大半が墓所の付近で合同法要をされています。

  • 遺族の参加を呼び掛けているところが多く、家族が囲む中での供養が定期的に行われています。 霊園の場合は、墓地の使用者が多いため、行事をお知らせする方法などを独自に決めています。

  • 行事の予定を把握するためには、伝達の方法を確認しておくことで些細なトラブルを避けることができます。

合祀墓

  • 公園墓地や寺院の境内など、合祀墓は色々なところに建てられています。

  • 納骨堂と同様に他の方々と一緒に合葬しますので、遺骨の返還は出来ません。

  • 公営墓地や財団法人などの墓地に建てられた合祀墓の場合は、近隣の寺院が持ち回りで、毎年各宗派の法式による法要が行われていたりします。

  • 宗教法人に墓地に建つ合祀墓では、そこの住職が法要を行います。

  • 安心して仏事の相談をできるところをお探しの方には、寺院境内に建つ合祀墓をおすすめいたします。

  • 一般に公募している寺院の合祀墓は、宗派を問わない条件のところが多く、今まで寺院と無縁だった方も、新たなご縁をいただけます。

  • 過去には、宗教離れという風潮が濃い時代もありましたが、少子化の時代を迎えて、安心してお任せできる寺院への納骨が見直されています。

永代供養墓

  • 他の永代供養墓所と違い、個々に墓石を建立いたします。

  • あらかじめ、お墓の使用期間が決めれれている場合は、期間満了後の墓石の処置方法を確認しておきましょう。

  • 大半の場合は、墓石の処分を墓地管理者が行いますので、墓じまいの心配や経費の負担はありません。

  • お墓の使用期間中の維持費や、期間満了後の更新の有無・更新しない場合の供養方法については必ずお尋ねください。

  • また、使用期間中に発生した墓石損傷の修理についての費用負担は、しっかり把握しておいてください。

  • 霊源院の永代供養墓は、墓石は寺の施設として当院が無償で修理し、使用期限はございません。

お墓のタイプを問わず一番大きなトラブルは?

折角、お墓を確保しても、ご自身がお亡くなりの際に、そこに埋葬されないことが一番大きなトラブルです。

このトラブルを避けるためには、しっかりとした準備が必要になります。

以下に、具体的な対策を紹介しましょう。

家族や親族と話し合う

家族や親戚に、墓所を確保したことや所在を明確に伝えておく必要があります。

これから永代供養のお墓を検討される方は、家族としっかり話し合いながら検討してください。

家族の反対意見こそが、ご自身が納骨される場所を選ぶための大きなヒントになります。

昨今では、お墓は代々引き継ぐものという風習も大きく変わろうとしています。

夫婦墓が主流になりつつありますが、弊害として子供達がお墓を確保したことを詳しく知らないということも起こっています。 家族がよく話し合うことは、お墓の所在が家族に浸透しますので、とても大切なことです。

お墓の所在を明らかにする

後継者のおられない方の場合は、親戚縁者にお墓を確保したことを知らせる必要があります。

また、成年後見人制度やNPO法人などが手助けをするサービスを提供しています。

ご自身がお亡くなり後に、確保した墓地に埋葬していただくためには、永代供養墓所を確保後に発行された、墓地使用許可証や永代供養の覚書などの書類を額に入れて部屋のどこかに吊り下げておいてください。

書類をしまい込んでしまうと、第三者に気づかれない場合が多いようです。

書類を発見した方が、墓所の管理者まで善意で連絡をいただいたケースを時々お聞きいたします。

永代供養墓を逸早く受付した霊園では、「もしも生きておられたら120歳を超えているのですが、消息が分からなくて・・・」という方のお墓が今も建っています。

このようなことを避けるためには、家族以外の方も永代供養墓所の確保が分かるようにしておく必要があります。

まとめ

以上、永代供養や墓所の確保でおこりそうなトラブルを予防する方法を紹介しました。

トラブルを予防するためには、事前に質問する内容を整理しておき、お申し込みの際には、ご自身にとって大切な事柄を把握することが大切です。

今回の記事で永代供養に対する理解を深められたなら幸いです。

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