「永代供養を考えているが位牌を用意するか迷っている」
このようなご相談をいただきました。
後継者がおられずに、お仏壇をどうしようかと迷っておられるようです。
永代供養墓を検討されている方の中には、後継者がおられない方もいらっしゃいます。
永代供養墓をお考えの方で、お仏壇やお位牌の購入について悩んでいる方への参考になればと思い、お位牌を主なテーマにして説明させていただきます。
位牌とは、故人の戒名や俗名、享年、没年月日などを刻む木の札を指します。
戒名とは、故人が仏の弟子になったことの証として付けられる名前です。
この戒名を授かることで、故人は初七日・二七日・・・四十九日・・・一周忌と仏の修業を行い、徳積みを続けることで成仏することができると言われてきました。
位牌は、故人がこの世に来る際の依り代という役割とも言われています。
葬儀の際は、白木位牌を使用し、四十九日までに本位牌を用意します。
一般には四十九日法要の際に、本位牌に魂入れをしていただくことで、故人の霊の依り代として御仏壇に納めます。
そして、故人はこの依り代を通して、家族の日常を見守っているのかもしれません。
以上が位牌についての簡単な説明でした。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
位牌は永代供養墓を建てるにも必要なのでしょうか。
そもそも永代供養墓とは、霊園やお寺が永代に渡りお墓を管理し、納骨された方々を継続して供養していただけるお墓を指します。
遺族は、お仏壇に祀るお位牌を通して故人のご供養を行い、春秋のお彼岸やお盆、ご命日などにお墓参りを行います。
誰からも強制をされることではありませんが、もしも可能であれば、お仏壇やお位牌を揃えていただくことをおすすめいたします。
お寺が行う供養と残された家族が行う供養は意味合いが多少違います。
故人を敬う気持ちや供養したいという気持ちがあれば、なるべく位牌を用意した方が良いと思います。
位牌があることで故人を思うきっかけにもなります。
後継者がおられない方の場合は、維持できなくなったお仏壇のにあるお位牌の供養は、永代供養墓のあるお寺に相談していただけますので、安心してください。
その一方で、相談が出来るお寺がない方や、ご葬儀をされない方などもおられます。
誰も強制できない事ですので、家族になるべく負担をかけたくないという故人本人の意向などで、位牌を用意しないという方もおられます。
このように、位牌を用意するかどうかは家族の気持ち次第である部分が大きいです。
そのため、家族や親族と十分に話し合ってみることをおすすめします。
以上、位牌とは何か、永代供養墓での必要性について解説しました。
今回の記事を参考に、位牌を準備するか検討してみてください。
当院では、永代供養墓を造りたい方のご相談を受付中です。
お悩みをお持ちの方は気軽にお問合わせください。
大本山東福寺塔頭 霊源院
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