コロナ禍の中での法事や法要のご提案

2021.09.04

京都東福寺霊源院の住職ブログ

コロナ禍の中での法事や法要について

大雨の吹き降りの中でのお盆のお参りを何とか無事に勤めさせていただいてほっと致しておりましたら、もう9月を迎えました。

最近は有難いことに残暑から逃れ、過ごしやすい日々が続いています。

このまま秋のお彼岸を迎えることは無理かもしれませんが、少しづつ過ごしやすい日は来ることと思います。

しかし、気候は穏やかになっても、コロナの脅威は以前と変わりません。

特に飲食店の皆さんのご苦労や辛さは、より一層厳しくなってきているようです。

笑顔でどこのお店もお客さんをお迎えできる日が少しでも早く来ますことを祈念致したく存じます。

そして、東福寺も涼しくなるのと同時に一年で一番、多くの皆さんがお越し下さる紅葉の時期を迎えます。

外国からのお客さんは望むべくもないのですが、国内の皆さんには少しでも多くお越し頂きたいのですが今の状況では心配が尽きません。

さて、霊源院のお墓参り、水子供養の御参りの皆さんはワクチン効果なのかそれ程減少せずにお越し下さっています。

法事や法要はといいますと、此方も極端な中止や延期もなく、大事な故人のお供養は皆さん普通にして頂いています。

感染防止には、マスクや消毒等のご協力をいただいております。

コロナが心配でお参りいただけない方は

ご本人は当たり前のお寺の法事を強く希望なされていますが、ご本人には基礎疾患があって家族がとても心配なされているということで迷っていますとのご相談でした。

そこで、提案をさせて頂きました。

「予定の法事の日時に故人の法要を私が本堂で通常通り致します。ご自身はその時間にお寺の方向へ向かい合掌と礼拝をして頂き故人の冥福をお祈り下さい」と提案致しました。

ご本人の中のもやもやが解消なされたようで、明るい声で「そのようにお願い致します」とのご返事を頂きました。

法事や法要は当然に近しい皆さんにお集まり頂いた上で、故人を皆で追慕致し、お手合わせ頂くのが良いに決まっています。

しかし、このコロナが終息致すまでは、上にて述べましたような工夫を致し、故人の法要を勤める必要もあるかもしれません。

また、関東から毎年お墓参りにお越しになられて、墓前でご回向を致しております御縁のお方がおられます。

やはりコロナで本年はお越しになれないので私にお勤めをとのご依頼を頂きましたので、明日に墓前回向を致します。

当たり前のお供養が出来ない状況であっても、故人への思いの籠った法要です。

皆様各自のご希望を仰っていただきましたら、ご希望に沿ったご提案をさせていただきます。合掌

サイドナビ