仏壇について少しお話致します

2021.09.26

お仏壇について

お仏壇について、少しお話をします。

お仏壇の本来的な位置付けは菩提寺(霊源院)の本堂のご家庭版とお考え頂きましたら良いかと存じます。

お仏壇には、菩提寺(霊源院)と同じ宗派のご本尊様を安置致しお祀りしていただきますのが一般的です。

霊源院のご本尊様は千手観音様です。

臨済宗は釈迦如来様をお祀りするお寺が多いので、おのおのご家庭もそれに準じて本尊はお釈迦様が多いようです。

しかし、当院の檀信徒様は、個人の信仰も含めてご自身が望む仏像をお祀り致しても全く問題はありません。

ご本尊様の隣にはお坊さんの掛け軸があると思います。

向かって右に禅宗の初祖である達磨大師様、左には東福寺の開山さんの聖一國師の尊像をお祀り致します。

そして、ご本尊の一段下には、本尊さんを越えない大きさを目安にご先祖様のお位牌をお祀りします。

お仏壇を安置する場所の基本は「南面北座」(お仏壇の正面が南に向き、背が北向きに安置すること)が理想です。

ご自宅の間取りによっては、正面の北は避けて頂きましたら、それにこだわらずとも適宜安置致せば良いと思います。

ただし、人の出入りの激しい場所は避けた方が良いと思います。

人が出入りすることでホコリが舞ったり、震動で仏壇の厳かさが損なわれる可能性があるからです。

そして新しいお仏壇を用意されました時は、お寺に連絡を頂き、開眼法要を為されて下さい。

開眼法要は、御霊(魂)入れとも呼ばれますように、お仏壇のご本尊に命を吹き込む大切な法要です。

事前に準備するものなど、解らないことはご遠慮なく霊源院へお問い合わせ下さい。

又、古いお仏壇等の処分方法もご相談下さい。

お仏壇の中のお道具ですが、ご本尊様の前に仏飯(左)・お茶または水(右)をお供えし、その下に三具足(線香立て、ローソク台、花立て)を置くのが標準の飾りです。

更に、仏壇手前の経机(小さい机)には、「これからお参り致します」「お参りが終わりました」とご先祖に伝えます鈴(りん)を置いて頂きましたら宜しいかと思います。

もちろん、鈴は私が皆様のご自宅へお邪魔いたし、お勤め致しますときにも使わせて頂きます。

お仏壇は家のお守りの中心となり、私達の日々の生活を見守って下さいます。

そして、お仏壇に向かって合掌する姿をお子さん達も見ますことで、ご先祖を敬う大事さを学び、お仏壇の守る大切さを身につけることが出来ます。

お仏壇の維持が困難な方は

最近は、核家族化や少子高齢化を迎える中で、当院では永代供養墓の受付をしています。

永代供養墓のご見学にお越しの方の中には、お仏壇を守り続けることに不安を感じるとのご相談をいただくことが増えてまいりました。

このような不安の解消になればと思いまして、霊源院では本堂横の部屋に位牌段を設けて、お位牌の永代供養も致しております。

お位牌を家でお守り出来なくなった方は、一度ご相談ください。

お墓参りでお越しの際には、ご本尊様と共に、奉安されたお位牌にもお参りいただけますので、ご利用頂きたく存じます。

お位牌の法案につきましても、解らない事はご遠慮なくお尋ねください。

そして、水子供養へお越しの皆さんは仏壇との御縁はより薄い様な気が致します。

水子供養の皆さんは蓮華堂、絆縁堂がご自身方の仏壇とお考え頂き、此方も是非そのようなお気持ちにてお参り頂きたく思います。合掌

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