臨済宗の数珠の形と使い方。

2021.10.06

臨済宗の数珠の形と使い方

最近は永代供養墓の御縁の皆さん、お檀家さん、水子供養へお越しの皆さんとご法要の御縁を頂戴致す機会がとても増えて参りました。

お寺は多くの皆さんにお越し頂き、お目に掛かる御縁が増えますことが何よりの望みであり喜びでもあります。

さて、法事や法要に欠かせないものがお数珠です。

時折、霊源院の宗旨である臨済宗では「自分たちが使う数珠はどのようなものですか?」とのご質問をお受け致す事があります。

もちろん、この形の数珠以外はだめですと言うことは基本ありません。

何より大切なことは故人を敬い、心から追福、菩提を願うお気持ちこそが第一だからです。

お数珠につきましては、私もそれほどに詳しくはありません。

聞きかじり程度ですが、お数珠の基本的な話を少し致します。

お数珠は仏事法要や仏前で礼拝を致します時の必需品です。

あわせて、読んだお経の数を確認致す道具ともお聞き致した事があります。

このことから、お参りの時の必需品と云うことになろうかと思います。

数珠の玉は正式には百八個で百八と云えば除夜の鐘でご存じの通り煩悩の数でもあります。

そして、その百八個の玉を、1本の紐で通すことにより煩悩を抑え込むと云う意味もあると聞いた事があります。

煩悩にまみれている私達の手で合掌し焼香致すのは失礼だから煩悩を抑え込む数珠を持ち自らの手や身心を清めて礼拝するとの想いもあるようです。

いずれにしても仏前に向かう時には必須でありますことは間違いないと存じます。

臨済宗のお数珠

一般的に使われている臨済宗のお数珠の形は主玉百八個、親玉一個、親玉の対角線上に向玉一個、天玉四個。

男性用のお数珠には紐房(ひもふさ)、女性用には頭付房(かしらつきふさ)(もさもさとした塊)が付いています。

玉の材質は菩提樹の実が多いように思いますが、最近は水晶も含め様々な材質があるようです。

正式には玉の数は百八ですが大きさにより半分の五十四、三分の一の三十六、四分の一の二十七であったりします。

お数珠の使い方

お数珠の使い方は、普通は左手に掛けておき合掌、礼拝いたすときに、長い数珠であれば二重に巻いて、短い数珠ならばそのまま左手親指と人差し指の間に掛けます。

持つときは左手にお持ち頂き、房及び紐房は下へ垂らします。

お嬢さんがいるお家であればその娘さんが嫁がれますときには花嫁道具の一つとしてお持ち頂くのも良いかと思います。

そのお数珠で嫁ぎ先の仏壇にお手合わせ頂きましたら、嫁ぎ先のご先祖様にも見守り頂けると信じます。

霊源院へ水子供養にお越しの皆さんも、お数珠を持参される方が大半です。

ただし、お持ちでなくともご心配は無用です。

本堂のお焼香台に男女用の数珠を供え付けております。

遠慮なく、ご利用下さい。

さて、一日からコロナの緊急事態宣言が解除になり、人の流れが戻りつつあるようです。

しかし乍ら、コロナが収束致したわけではありませんのでこれからも十分に油断せず、毎日の暮らしを積み上げて行きたいものです。合掌

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