最近では、遺骨を自宅で保管する「手元供養」を希望される方も増えてきています。
お墓を持っていない方であれば、この方法をお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自宅で遺骨の保管をお考えの方にはいくつかの注意点があります。
この記事では、遺骨を自宅に置いておく際に知っておきたいポイントを紹介します。
まずは、すぐに納骨をすることに抵抗があり、一定期間自宅での供養を希望される方に知っていただきたいポイントについて紹介します。
1つ目のポイントは、カビが生えないように対策を講じることです。
長期間にわたって遺骨を自宅に置いておく際には、保管場所に注意が必要です。
風通しが悪い場所や湿気が多い場所で保管していると、遺骨にカビが発生してしまう可能性があります。
そのため、水回り近くでの保管はしない方が良いでしょう。
骨壺はしっかりと密閉されているように見えますが、実際は小さな隙間があります。
そこから水分を含んだ空気が骨壺の中に入り込むと、カビが繁殖する恐れがります。
また、気温の変化によって生じる結露によっても、カビが発生する可能性があります。
吸湿材などを有効活用して、対策を講じましょう。
このようなリスクを回避するためにも、保管場所には十分に注意しましょう。
2つ目のポイントは、遺骨について親族らと話し合うことです。
近親者の中には、手元供養について良く思わない方もいらっしゃるかもしれません。
「早く納骨をしてあげた方が良いのではないか」と考える方も多いのです。
このように故人を思う強い気持ちから摩擦が生じる場合もあるので、供養方法を決める際はきちんと話し合いをすることが大切です。
遺骨の一部だけを残して、自宅で供養をすることを手元供養といいます。
一般に手元供養を希望される方は、分骨した一部の遺骨だけを保管し、自宅での供養をお考えです。
その場合、一部を除いた遺骨は墓所に埋葬をするのが一般的です。
自宅で長期間、遺骨を安置することに反対している方がいらっしゃる場合は、分骨をして遺骨の一部を手元供養する方法を提案してみてください。
最近では分骨を前提とした手元供養の用品も充実しています。
墓所には、色々なタイプの物がございますが、ご自身が亡くなった以降も安心して家族に託せる墓所を選ぶ必要があります。
最近では、少子化に対応するお墓として永代供養墓が注目されています。
永代供養墓は、遺族がおられなくなった以降も故人の供養を継続する、少子化の時代も安心できるお墓です。
墓所ごとに供養の方法や費用、使用の規程など特徴が異なるので、自分たちのニーズに合った施設を見つけましょう。
この記事では、遺骨を自宅に置いておく際に知っておきたいポイントと手元供養をしていただくための準備について紹介しました。
自宅で管理する場合は、湿気や風通しなどには十分に気をつけましょう。
手元供養をお考えの方は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
東福寺霊源院の永代供養墓