これから水子供養をお考えの方々から、色々なご相談をいただいております。
ご相談をいただく方の中には、良くないことが起こるのではないかと心配をされている人もおられます。
結論から申しますと、霊源院の水子供養はお祓いではありません。
霊源院では、水子の尊霊も逝去された人と同様の命として、追善供養をさせていただいております。
そもそも、災いを起こす存在という前提で法要をさせていただいている訳ではございません。
災いを避ける方法などでは決してございません。
災いや祟りを恐れてお電話をいただいた方にも、ご供養についての説明をさせていただいております。
ただ、ご本人にとっては深刻な問題だけに、その場で理解をしていただくのは難しいようです。
若い人の中には、これまでの人生の中で愛する人の死に直面をされた人は少ないのではないかと思います。
特に核家族の時代では、日々の生活の中でご先祖様や逝去された家族を供養することに慣れていない人が多いように感じています。
これは、若い人に限らず60歳以上の方々にもいえます。
お家にお仏壇のある人や、定期的にお墓参りをされている人でしたら、ご理解をいただけるのではないかと思いますが、逝去された人のご供養とは、何かを一度行ったら終わりというものではございません。
テレビや映画などの劇中でも、遺族や親戚がお仏壇に手を合わせたり、お墓にお供えをしてる姿をご覧になったことがある人もおられると思います。
日々の暮らしの中で故人を偲び追福を祈ることが我々ができるご供養です。
お仏壇の無い人や、お寺で供養をされない人も、ご自身の生活環境の中で水子さんの尊霊を偲び追福を祈る時間をもうけていただければと思います。
霊源院では、ご予約をいただいた方には本堂で追善供養の法要をさせていただいております。
法要の後で、各自のお地蔵さまを蓮華堂に奉納していただきます。
お地蔵さまを奉納された皆さんは、時々お参りに来られては、ご本尊さまにお線香をあげてから各自のお地蔵さまに合掌礼拝されています。
法要後に、寺にお越しになるペースは、皆さん様々です。
蓮華堂にお参りに行くペースが解らない人は、お墓参りの時期と同様な感じで考えていただければと思います。
追善法要後に、寺に来られることなく自宅でご供養をされている人も大勢おられます。
また、年に1回のペースで本堂での追善供養をご依頼いただく人もおられます。
霊源院で追善法要をされた皆さんは、臨済宗の法式に則ったご供養をさせていただきました。
この法要を節目として、自身のペースでお亡くなりになった赤ちゃんのご供養をなさってください。