今年は6月の末から凄まじい暑さが続いています。京都の梅雨明けが祇園祭りの前、しかも2週間以上前に梅雨明けという異常な気候が続いています。
そして毎日、思えない程の酷暑の日々が続いています。この先の天候を想像致しますと空恐ろしさを覚えます。
例年以上に暑い日々が続きますが、もうすぐお盆の季節がやって参ります。
いつも以上に暑い夏、ご先祖様、大事な故人、忘れられぬ故人が懐かしい皆さんのお家へ帰ってくる季節です。
お盆はお家へ戻ってこられた先祖、大事な故人の魂を残っている家族が供養を致す期間です。
これから迎えますお盆では、迎え火や送り火・精霊流しなどの行事などがあります。
ご自宅では、お盆のお飾りやお盆のお参りの予約などを致して大切なご先祖様や故人様をお迎え致します。
また、お寺では施餓鬼供養などの様々な行事が勤められます。
姿こそは見えませんが、大切な故人様がお盆の間は私達と一緒に過ごします。
大切な方がお亡くなりになられますと、お通夜をいたします。
その後に、辛い気持ちの中でご葬儀や告別式を乗り越え、故人が転生なさる良き世界が確定する四十九日(忌明け)まで法要が続きます。
四十九日も終わり、初めて迎えるお盆を初盆といいます。
故人が黄泉の国へ旅立たれてから、始めてお家へ帰って来られるのが初盆です。
初盆では、故人が迷うことなくかつての我が家に無事にお帰りいただけますように、万難を排してお迎え致します。
特に初盆をお迎えの故人は我が家へ帰りますという意味では初心者です。
残った私たちが、故人が不安を感じずに帰れます様に用意を致さねばなりません。
家族は仏前にお盆のお飾りをしたり、お寺に初盆のご回向の予約をしたり致します。
そうは申し上げながらも、最近は家庭の事情によりお仏壇の無いお宅もございます。
また、ご回向をお願いするお寺の和尚がいない人など、様々なハードルがあろうかと存じます。
大切なのは初めて帰るご先祖様が安心して下さいますようにと表明致すことが先ずは大切だと思います。
ご自宅での初盆のご回向が叶わぬお宅は、お寺の本堂や墓前でご回向をお願いして、「私達はお待ち致しています」と故人へお伝え下さいましたら良いかと存じます。
初盆やお盆でのお供養の手順が解らないという人は遠慮なくお問合せ下さい。
お盆の時期になりますと、永代供養墓な合祀墓を通じて新たにご縁をいただいた皆様より「お盆のお飾りの方法はどうしたら良いのですか?」というご質問をいただく機会が増えてまいります。
当院以外のお寺とご縁をお持ちの皆様は、お盆のお飾りは地方や宗派により違いがありますので、菩提寺の和尚へのお問い合わせ下さい。
また、菩提寺のない方は、親戚の長老の皆さんにお尋ね致すことも方法の一つです。
京都の中であっても地域性があったり、各お宅によっても様々なお盆の飾りをされています。
ご先祖が迷わずにお家へお越し下さるように明かりを灯し、お盆の間はご機嫌にお過ごしいただけるように準備をされたら、形など見た目のこだわる必要はないかと思います。
それでも、形式を重んじる方は8月1日に御案内を致しました、霊源院と龍眠庵の施餓鬼法要の棚飾りをご参考にしていただければ良いかと思います。
お亡くなりの皆さんは喉が渇いておられますので綺麗なお水をお供えください。
お供物としましては、お野菜の盛り合わせ、乾物の盛り合わせ、そして焚き上げましたご飯をお供えいたします。
8月1日にお越しの皆様は、施餓鬼棚の盛り付けをスマホにて撮って頂きまして、お家の盆飾りの参考に致して頂ければと思います。
施餓鬼会について、ご不明な点がございましたら遠慮なく当院まで電話でお尋ねください。
特に永代供養墓や合祀墓を通じて新たなご縁をいただいた皆様や、最近にご納骨をされた方の中には、初めての参加される方もおられるのではないでしょうか。
春の彼岸会とは違い、施餓鬼会ではお弁当を用意して皆さんのお越しをお待ちしています。
今日は有難い雨が降り、湿気はありますが過ごしやすい温度の一日でした。
しかし、明日からは又猛暑とのことです。
どなた様も熱中症には気を付けて、ご自愛頂きますことを心より祈念致します。合掌