曽根造園さんが10日程かけて、霊源院と龍眠庵の庭の刈り込みをして下さいました。
8月1日のお施餓鬼を前に綺麗な庭となりました。
お施餓鬼へお参りの皆さんに気持ちの良い庭を見て頂けるのではないかと思います。
曽根造園さんは、天竜寺の近くにある業者さんで、東福寺通天橋の眼下に広がる「洗玉澗」のモミジの管理もしてくださっています。
天竜寺を始め多くの社寺の庭木の手入れをなされている老舗の植木屋さんです。
東福寺本山御用達であることを含め、多くの禅寺に出入りをされている実績があります。
地方からも住み込みで、植木屋さんの子息が一人前の植木職人を目指して修行に来られています。
禅寺の修行道場のように緩急をつけて、中々厳しくなされているようです。
朝お越しになられた若い職人さんは、気持ちの良い挨拶をしてくださいました。
我が家の二人の息子に近い年齢ですので、微笑ましさを感じますと共に心からのエールを送りたくなります。
一生懸命に刈り込みをなされている姿を拝見しておりますと、立派な技術を身に着けて立派な後継者になられると思いました。
猛暑の中で、黙々と朝早くから夕方日の落ちるまでの作業は相当に辛いとは思いますが、嫌な顔一つなさりません。
少しでもほっと出来ればと10時と3時のお茶の時間にアイスクリームをお出し致しています。
そして、一日の作業が終わりますと、明日もありますのに全てを綺麗に片付けてて帰られます。
若い皆さんに教えて頂くことが多いです。
「陰徳」(いんとく)は、禅宗の修行僧にとっては何より重きを置くべき言葉として先輩から教え込まれます。
誰にも理解されず認められなくても、ひたすらに善行を積み上げる行為を言います。
道場にいる修行僧はお便所の掃除を人に見られずに率先して致し、同輩の修行僧が気持ちよくトイレを使えるように掃除を致すことが多いです。
人知れず善行を積み上げ、陰徳の修行を我が事として致す方がおられます。
過日、お檀家さんの法事へ車でお伺いいたし、帰りがけに見かけた光景です。
ご年配の男性が箒とゴミ袋を持ち、車が通り過ぎる横で道路に落ちているゴミやタバコの吸い殻を丹念に拾っておられました。
とても有難い光景を見た思いです。
ごみを捨てる方がおられましたら、それを黙々と片付けて下さる方がおられます。
究極の「陰徳」だと直ぐに感じました。
ご本人はたいそうなことを致しているというお気持ちではおそらく無いと想像致します。
本当に良い景色を見させて頂きました。
ゴミを道路に捨てないのは当たり前ですが、あのお方の真似を少しでも出来たらばと感じる一日となりました。
霊源院もですが、最近は龍眠庵の永代供養墓、「庵」、「円満」、そして樹木葬、合祀墓のお問合せが途切れずに御座います。
皆様にご検討頂ける対象になっていますことは何より嬉しく張り合いを感じます。
暑い日が続いていますが、永代供養墓をご検討の皆さんは是非現場へお越し頂きご見学下さい。
お勧め致しますと共にご見学をお待ち致しております。合掌