先日、ドイツからお電話を頂戴致しました。
ドイツに在住なされているのですが、この夏に日本へ里帰り致すので、この機会を捉えて水子供養の法要をご依頼いただきました。
以前にも、外国の方とお越しになり、水子供養をなされたご夫婦はおられました。
外国人のパートナーとお越しの方は珍しくありませんでしたが、お供養のお申し込みの段階で海外からお電話を頂く機会はありませんでした。
今回ご依頼いただきました方と日時の摺り合わせをして、水子供養の約束を致しました。
電話でお話しながら感じましたのは、此方がお話いたしますと、少しの時間が空いて先方の声が聞こえます。
それを考えますと本当に遠い所からお電話で、水子供養のお申し込みを頂いたという実感でした。
携帯電話の普及で、国内では何処からでもお話が出来る便利さを享受致しております。
そして、海外にお住まいの方とも国内での通話と変わらずにコミュニケーションが取れることには感心いたしました。
電話に限らず、SNSを通しても当たり前に海外の方と繋がれる世の中です。
今回の水子供養のご依頼で、世界は一つに繋がり合っていることを実感致しました。
これからは日本人や外国人という壁さえも無くなって行く予感を強く感じる一日となりました。
しかしながら、ウクライナの紛争を含め世界の中には紛争が多くあります。
みんなの幸せを願える方々が、世界中の皆さんと繋がることのできる時代がくることを願います。
お参りに出かけるために裏玄関を出ますと、蓮華堂へ出入りするお参りの皆さんや、お地蔵様の前に立って合掌をされている方をお見掛けいたします。
そんな中、先日はお堂へ目を遣りますと前庭の池の前に小さい男の子とお母さん、お父さんの三人が池の前で楽し気な会話をなさっておられました。
聴くとはなしに、お話しへ耳を向けますと、池の金魚でお話が盛り上がっているようでした。
お家の水槽で金魚、魚を飼っておられるお宅は多いかと存じますが、都市部では池を作りそこで魚を飼うことは難しいことです。
お子さんが池で自然に泳ぐ金魚を見て、心を弾ませるのは当然かもしれません。
何気に作りました池ですが、造って良かったとしみじみ思いました。
金魚に限らず、これからは蝉も鳴き、トンボが飛び、カエルが鳴きます。ご家族で亡き赤ちゃんの水子供養へお越しの皆さんは供養の後に霊源院の庭の自然を存分に味わい頂きたく願います。
数年前に永代供養墓を生前にお求めいただきましたが、ご主人様が亡くなられてご納骨の法要をさせていただきました。
ご主人様のご葬儀の際には、大阪にある葬儀会館に行って葬儀式を勤めさせていただきました。
昨日の法要には、ご兄弟やお子様夫婦やお孫さんがお越しになって、皆様が見守る中で納骨させていただきました。
京都は祇園祭りが終わり、ムシムシ致す湿度の高い夏のシーズンを迎えます。
私もこれからは暫く、水撒きに追われる日々となります。
熱中症、コロナと怖いことは続きますが、お子さん方には楽しみの夏でもあります。
霊源院の自然と共に存分に楽しまれることを願います。合掌