永代供養墓「安養墓」が残り少なくなってきました

2022.08.14

京都東福寺霊源院の石太郎日記

永代供養墓「安養墓」が残り少なくなってきました

永代供養墓のご紹介でお世話になります、オフィス石太郎の柳田です。

以前より他府県にお住いのお客様よりご好評をいただいていた永代供養墓「安養墓(あんようぼ)」ですが、今年に入ってから多くのお客様にお申し込みをいただきました。

永代供養墓の浄心壇は、区画を決めて受付をさせていただいております。

安養墓は、霊源院の境内墓地の中で空いている場所からお選びいただけますが、昨年より徐々に空き墓地が少なくなっていました。

そのこともあってか、安養墓をご見学のお客様は、ご予約をいただく割合が高く、場所を抑えていただいてからご自宅で検討されています。

コロナ禍に入り、東京など関東方面からご見学を予約していただいていたお客様のキャンセルが続きました。

今年に入ってからは、重症化するケースが減った事も影響しているようで、遠方からご見学にお越しのお客様が増えていました。

霊源院墓地で、永代供養墓「安養墓」をお検討のお客様がおられましたら、お早目のご見学をお勧めいたします。

ご見学の際には、お申し込みを強要するような説明は致しておりません。

とりあえず、下見としてのご見学を希望されるお客様も安心してお越しください。

東福寺霊源院の永代供養墓

今回は、霊源院の永代供養墓について、その生い立ちを説明させていただこうと思います。

永代供養墓の特徴を理解していただく事にも役立つかもしれませんので、永代供養墓に関心のある方は是非ご覧ください。

永代供養墓の誕生

霊源院のご住職から、墓地の有効活用についてご相談をいただきました。

ご相談の内容は、一般的な墓地の半分の奥行しかない場所の活用についてでした。

事前に他の石材店にも相談をされたそうですが、なかなか納得できる回答がなかったそうです。

他の石材店では、墓石の小型化や壁墓地など、無理にスペースにサイズを合わせた感じのプランだったそうです。

時期としましては、少子高齢化の時代を身近に感じ始めた頃でしたので、お墓の文化の分岐点ともいえるタイミングでした。

そこで、これからの時代を見据えて永代供養墓を造ろうと考えました。

次に筆者は、省スペースを利点と思えるお墓ができないかも同時に考えていきました。

省スペースの利点

  1. お墓の掃除や維持が楽である。

  2. 使用する石材の量が少ないため販売価格を抑えることができる。

  3. 1件当たりの墓地管理料が安く永代管理料の額を抑えることができる。

※永代管理料とは、将来に必要な管理料を一括前納することをいいます。

その頃の墓石業界では、永代供養墓は後継者のおられない方のためのお墓という風潮がありました。

永代供養墓については、ご住職も同様の考えをお持ちでしたので、まずは省スペースならではの「ご夫婦のためのシンプルなお墓」というイメージで永代供養墓の受付が始めることにいたしました。

その頃に受付をしていた永代供養墓の多くは、あらかじめ使用期限を定めているものが大半でした。

お寺が一般の方々に墓地使用の受付をする理由は、新たにご縁をいただく方々の集客を目的にしています。

霊園や公園墓地では、墓地使用料の確保や墓石販売による利益の確保を目的にしています。

また、霊園や公園墓地では、寺院に比べて広告宣伝に力を入れていたため、使用期限付きの永代供養墓の露出が増える傾向にあり、これが永代供養墓のスタンダードになりつつありました。

※比叡山延暦寺霊園の久遠墓など、無期限の永代供養墓も一部ございました。

無期限の永代供養墓「永久墓」

霊源院の永代供養墓では、ご縁をいただける皆様との関係を有期限にすることに矛盾を感じましたので、繰り返しの打ち合わせの中で無期限の永代供養墓が生まれました。

永代供養墓を無期限にしますと、お寺としては永代供養墓受付終了後のお墓の維持管理費用の捻出が心配です。

そこで、次世代のご住職が抱える心配や、墓地使用者様の不安を解消しなければなりません。

実際には、墓地管理料に相当する御布施収入を、永続的に捻出する必要がございます。

そこで、ご住職が考える「水子供養の在り方」を、一般の方々にも理解していただけるように、ホームページを中心に発信させていただくことに致しました。

それからは「安心して相談していただけ、ご相談をされた方々が本来の供養に専念していただける水子供養とは?」を、ご住職と一緒に考えることが日課になってしまいました。

お堂内の石工事や案内板を担当させていただきましたが、沢山の方々がお参りをされている姿を拝見しながら、気持ちよくお参りしていただけることを目標に、さらなる改善をご住職と共に日々思案しています。

この年に受付が始まった永久墓といえる永代供養墓「常久墓(じょうきゅぼ)」が、この後に続く全ての永代供養墓の基本になっています。

「もっと立派なお墓はないのですか?」

永代供養墓の受付が始まってすぐに、東京など関東からご見学にお越しの方が増えてまいりました。

居住地近郊では、霊源院の永代供養墓のような条件のお墓がないとのことでした。

遠方にお住いの方で京都にお墓建てようかとお考えのお客様は、それなりの覚悟をもってお越しになるように感じました。

夫婦のお墓から家族のお墓へ

このようなご要望が続きましたので、ご住職と相談をして造られたのが「福寿墓」です。

福寿墓は、上蓮華の上に棹石がのった豪華な印象のお墓です。

福寿墓は、大変好評をいただき、第一期受付分は早い段階で完売してしまいました。

その後、第2期・第3期と続きましたが、福寿墓は人数制限がなかったために、後継者のある方が家族墓として求めていただくことが多いお墓でした。

福寿墓の完売が近づいた頃に、「できれば骨壺のままでの納骨をしたい」というご要望にお応えできるお墓の設計をすることに致しました。

福寿墓が好評でしたので、なかなか仕様の変更に踏み切ることができませんでしたが、思い切って一から見直すことに致しました。

そして、福寿墓に変わる永代供養墓として生まれたのが、現在受付中の骨壺での埋葬も可能な永代供養墓「安養墓」です。

安養墓も福寿墓同様に、埋葬していただける人数に制限はございませんが、他に受付中の永代供養の納骨壇「浄心壇」も人数制限はがありません。

東福寺龍眠庵墓地の永代供養墓

お陰様で安養墓も、ご好評をいただきまして、残り区画が少なくなってしまいました。

霊源院墓地の安養墓は、隣にある龍眠庵墓地でも受付をさせていただくことになりました。

龍眠庵のご住職はご高齢のため、弟子の霊源院ご住職が法務のお手伝いをされています。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
  • 近鉄東寺駅近くの墓石店
  • 電話 075-693-7345(10:30~18:00)
  • 毎週火曜日・第2第4水曜日定休
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