8月2日より始めさせて頂きました霊源院と龍眠庵のお檀家さんや、ご縁の皆さんのお宅へのお盆のお参りですが、今年も無事に円成致すことが出来ました。
先ずはご縁を頂いた皆さんの暖かいお迎えとお気遣いに心から感謝申し上げます。
お盆のお参りが始まりまして先ず頭に浮かびますことは、16日迄の2週間の間、体調を崩さずにに16日を迎えたいということです。
この2年はコロナ禍による不安が大きな心配となり、より一層に体調が崩れぬことを意識せざるを得ないお盆参りとなりました。
そのような中で無事に精霊送りの16日を迎えられましたことは、何にもましての喜びとなりました。
先に申し上げました訪問先の皆さんの細やかなお気遣いの賜物と本当に感謝致しております。
お盆のお参りでは、お約束の時間より早く着きましたり遅く到着致すこともございます。
ご自宅にお邪魔致しますと、前もってお部屋はエアコンで冷やしていただいて、冷たいお茶をご用意頂いておりました。
時間の都合でお茶をご遠慮致しますと、熱中症の予防にと冷たいお茶やスポーツドリンクを持たせてくださったりとの細やかなお気遣いを頂戴致しました。
皆様お心遣いに、本当に感謝申し上げます。
昨年までは、コロナの影響が色濃く、お子さんや親族の皆さんは蜜を避けて、お家の方のみという所が多かったように思います。
今年は、お仏壇の前でお勤めを致しますと、帰省をされたご家族も一緒にお手合わせ下さるお家が多かったように思いました。
今年は随分と賑やかなお家が多く、お盆らしい光景が戻りつつあるようです。
8月2日からのお参りでしたが、仏壇の前にも関わらず盆飾りの棚が用意され、お盆の供物が綺麗に飾られていました。
ご先祖のお迎えやお送り用の野菜で作られた馬や牛が用意されていて、ご家族のご先祖様への思いが伝わってまいりました。
お盆は時代の変遷の中で、長期の夏休みとして旅行などに行く期間になっていたように思います。
コロナ禍では、お家でご先祖様をお迎えして大切な故人と家族が過ごすというお家が増えてきたような気も致します。
お盆の一日は、僧侶の読むお経に耳傾けて、ご先祖様や故人と向き合う機会にしていただければともいます。
更には、帰省されたお子さんやお孫さんに、ご先祖様や故人の思い出をお話するのも良いのではないでしょうか。
私の息子ですが、長男は30歳で次男が28歳です。
大学を卒業致した後に、次男は東福寺の修行道場で、長男は天竜寺の修行道場で修行を終えて僧侶の資格をいただきました。
皆様からのお力添えがあったからこそと、とても感謝を致しております。
現在は、長男と次男共に他府県にある会社に勤めております。
昨年からは本人達の希望もあって、お盆休みの13日・14日・15日の3日間は寺に戻り、お盆のお参りをさせて頂くようになりました。
昨年は一人でお参りに行かせましたが、今年は私と師匠の金子に、それぞれが同行して勉強させていただきました。
「拙いお経」の上、有髪の身での衣姿でしたのが、どちらへお邪魔致しましても暖かいお言葉を頂きました。
お心づかい、本当に有難う御座いました。
皆さんの親切なお心へ報いる為にも、お寺守りやお墓守りを真摯に致さねばならぬと息子らに申し述べたところ、二人ともしっかり自覚を持っているようでした。
少しずつではあろうかと思いますが、実地を積み上げて勉強致してまいります。
皆様からも頼りにして頂ける僧侶となります様に鍛えねばと心も新たに致しました。
何卒、今後とも宜しくお願い申し上げます。合掌