中陰法要とは、忌明け迄の七日ごとに勤める法要のことをいいます。
残念なことではありますが、ご不幸が発生致しました時には、大切なな故人をお送り致すこととなります。
一般的な葬儀式でお送りされる場合や、骨上げ後にお骨葬を希望される方など、葬儀式の方法もいくつがございます。
ご遺族から連絡をいただきますと、故人様のもとに住職が伺い枕経をお勤めいたします。
枕経が終わりましたら、葬儀を含めた打ち合わせを致します。
通夜の翌日には、不安なお心持と過密なスケジュ-ルの中で葬儀告別式の当日を迎えます。
慌ただしくも厳粛に行われた葬儀の後は、斎場に収骨に向かいます。
最近では、ほとんどが収骨後に引き続き同じ会場で「初七日」、或いは初七日の前夜のお勤めの「逮夜法要(初七日と同様の儀式となります)」が行われることが最近の常です。
本来の初七日は、お亡くなりの日から七日後に勤める法要ですが、ご遺族は此処で儀式の一区切りとなされます。
勿論、一区切りとなされることで、お疲れの体と心をほっとなされることには全く問題ありません。
ただし、葬儀式や初七日を終えてからの次の法要は、「忌明け(四十九日)」の法要まで無いとお思いの方がほとんどです。
本来は、故人が四十九日をお迎えになる日には、最良の転生先に安住して頂きます様に、七日ごとの「忌日法要」(或いは七日ごとの逮夜法要)を致さねばなりません。
この七日ごとの法要では、故人の追福を勤めて良き転生先をお願いいたします。
それと同時に残された皆さんが「死」と向き合い、より良き「生」へと繋げていただきたく思います。
更には、残された皆さんが前を見据えて日々の暮らしを成就できるようになる大切な法要にしていただければと思います。
四十九日迄をお骨と共に祀る「白木の位牌」や、七日ごとの忌日法要を勤める予定表(逮夜表)を、ご遺族にお渡ししています。
しかしながら、最近では初七日を葬儀当日に致しました後は、忌明け(四十九日法要)まで何もされない方が増えています。
僅かですが、七日ごとの忌日法要を大切さを思って、忌日法要をご希望されるご縁の皆様はおられます。
ご自宅へお伺いして法要を勤めますと、ご遺族は当然に御布施をご用意下さいます。
有難く拝受申し上げますが、同時にご負担をお掛け致します部分がございます。
法要の大切さを十分に了解致していても、「必ず七日ごとの忌日法要を致しなさい」と、少しばかり言いきれぬ部分がございます。
様々な事情がございますが、今日の状況を招いたお寺の責任を痛感致しています。
ご縁の皆様の初七日以降の忌日法要を本堂で勤めさせていただきます
霊源院では、本堂で毎朝お勤めをしています。
忌日の朝に本堂で、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日を勤めさせて頂きます。
忌日法要をご希望の方へ
ご縁の皆さんの葬儀式、初七日を行いました後、式場にて故人のお骨の僅かで結構ですので分骨頂きます。(分骨用の骨壺を葬儀屋さんにご依頼の上ご用意下さい)
私が、分骨を霊源院へ持ち帰って本堂に安置致します。
各忌日の日には、朝のお勤めが終わりました後に、お預かりの故人のお骨を本尊様前に祀って各忌日の法要を勤めさせて頂きます。
ご遺族の皆さんが同席を御希望される場合は、時間を摺り合わせた上で一緒にご回向をさせて頂きます。(御希望の節にはご遠慮なくお申し出下さい。)
忌日法要は朝八時位を目途に行う心づもりですので、その時間にはご自宅で故人様(お骨)に向かって合掌して頂けましたら良き転生の手助けとなろうかと思います。
四十九日法要の当日にお預かりした分骨をご遺族に返却致しますので、お家で引き続きお祀り頂くか納骨をその日になさる方は分骨も共にお墓へお納めください。
ご自宅で忌明け法要をなさる方は、私が分骨をご自宅へお持ち致し返却致します。
勿論、強制されることではありませんのでご安心下さい。
中陰明けまでの法要の大切さをお守り致す為に、霊源院では故人様の中陰法要をこのような形ではありますが致して行きたいと思っています。
ご無理のない所で、ご共感頂けましたら有難く存じます。
ご家庭によってご希望の内容も様々かと思いますので、詳細につきましては個別に打ち合わせをさせて頂きます。
忌日法要についてのご質問や相談等がございましたら、住職の竹内までご遠慮なくお声掛け下さい。合掌