目次
法事の流れと作法
まとめ
法事を勤めることで、故人様の追福を祈り、今を生きている私達の有り様を見据えることができます。
故人様がお亡くなりになって満一年にお勤め致すのが一周忌です。
それ以降は、翌年に三回忌があり、6年後には7回忌がございます。
その後は、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌があり、三十三回忌を迎えた故人様は、祖先神(○○家先祖代々霊位)となります。
以降は、お目出たい法事として50年後に遠忌(おんき)を勤めます。
三十三回忌迄は、お目出たいとはいえませんので、金封の水引は黄白となります。
また、遠忌にあたる五十回忌や百回忌での水引は紅白となります。
無事に故人様が祖先神となったこと。
家族が五十回忌を迎えることが出来たこと。
我が家が現在も無事に存続致したこと。
家族が平穏に日々を過ごしていること。
これは自分たちの努力や、ご先祖様の加護あってのことです。
ご先祖様への感謝と、無事に過ごせたというお祝いの気持を込めて、五十回忌や百回忌などの遠忌での水引は紅白となります。
以前は、家族の五十回忌をお勤めされる方は少なく、三十三回忌でさえお勤めできるお家は少なかったように思います。
しかし、有難く長寿を実現致しました昨今では、霊源院でも当たり前に三十三回忌をお勤めなさる方が増えてまいりました。
ご先祖様の加護をお受け致し、幸せな長寿は当然に良きことと存じます。
法事にお越しの方々が、お焼香や用意致すお供え等の作法に少し戸惑いを持たれているように感じています。
霊源院では、法事の作法として「こうでなくては許せません」などと申し上げるつもりはございません。
しかし、正式な法事の作法を会得して、大切な故人様への報恩謝徳(ほうおんしゃとく)を伝えたいと願う方は多いように感じます。
多くの皆さんが了解済みとは思いますが、あらためてスタンダードな法事の作法を少しお伝え致します。
法事の希望日が決まりましたら、寺に連絡をして住職の都合を確認します。
お墓に立てる塔婆を希望される方は、本数と塔婆に書いて頂く内容を寺に伝えます。
故人の位牌・故人の写真・お墓のお供物・お墓の供花をご準備ください。
本堂での法事の際に飾る供花は、ホームページで紹介していますので、ご希望の方は、花屋さんに予約をお願いします。
花だよ里 075-213-1171
持ち物などでご不明な点は、遠慮なく電話でお尋ねください。
霊源院 075-561-9684
法事開始の時間の30分位前にはお越し頂き、先ずはご自身のお墓の掃除やお花をお供えしておいてください。
お花以外のお菓子や果物は、お墓にお供えしておくとカラスが荒らしますので、本堂での法事終了後の墓前回向の際にお供え下さい。
お墓の用意が整いましたら、客殿に茶菓を御用意致していますので、法事の開始時間までご休憩ください。
法事をなさる方のお位牌や写真をお預かりいたします。(お位牌の無い方は寺で簡易のお位牌をご用意いたします)
住職の案内がありましたら、本堂に移動をしてください。(貴重品以外のお荷物は客殿に置いて頂いて結構です)
本堂ではご本尊様に向かって右手の椅子が上席となりますので、施主様は此方へお掛けいただき、続いて年配長老の方から順次着席してください。
お供えが御座いましたら、正面左手の供物台に金封共々お供え下さい。(お供えの向きは名前が下になるようお供え致します)
「ご本尊様に合掌礼拝下さい」との合図の後、住職の「南無観世音菩薩」の声に合わせ合掌礼拝下さい。
霊源院のお経本の6ページにある「般若心経」をお声を出しても黙読でも良いので一緒に追福を祈り下さい。
故人様へのお供養のお経が始まる際に合図を致しますので、上席から順に正面の焼香をしてください。
合掌礼拝の後で、2回焼香(ご本尊へ1回、故人へ1回)を、していただきます。
焼香が終わりましたら、席にお戻りください。
ご回向が終わり、最後に住職の合図で合掌礼拝をして下さい。
本堂での、お供え物やお位牌・写真を受け取り控室で保管してください。
お墓に移動をしてご回向を致します。
お焼香は上席から一回焼香となります。
お供え物は、御下がりとして住職を含めたご参加の皆さんに分けてお持ち帰り頂きます。
お焼香のお香は額に押し頂いても、戴かなくても結構です。
住職は禅宗の作法に習いお香を押し頂きませんが、皆さんは他家の葬儀や法事に行かれました時は押し頂くことが趨勢であるようです。
額に押し頂く姿に丁寧さを感じるということを含め、そこは融通無碍に頂いて良いと思います。
墓前回向が終わりましたら控室に戻って、ゆっくりと故人様の想いでをお話し頂き、歓談やお食事を致して頂きたく思います。
法事を縁と致し普段疎遠になりがちな親戚との出会いの機会を結んで下さった故人様に感謝致してくださいましたら、何よりのお供養になろうかと存じます。
老婆心ながら、法事の流れを少しお話し致しました、くどい部分が御座いましたら、御許容下さい。
霊源院、龍眠庵は皆さんがご無理のない形や、ご負担で気持ち良く故人の追福を祈願頂けます様努力を致しています。
是非、故人様の法要をお勤め頂きますようお願い致します。
ご不明な点はご遠慮なく住職迄お問合せ下さい。合掌