宗派を問わない永代供養とは?

2022.12.23

京都東福寺霊源院のお墓のコラム

宗派を問わない永代供養とは?

霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

霊源院では、宗派を問わない永代供養墓の受付を始めさせていただきまして19年になります。

永代供養墓ができる以前の永代供養は、お寺の檀家さんからの依頼を受けて勤められていました。

宗派を問わない永代供養については、少し違和感を感じる人がいるかもしれませんので、説明をさせていただきます。

宗派にこだわらない人が多いようです

霊源院の永代供養墓は、宗派を問わない受付をしています。

最近は、実家とは離れた場所に定住している人が多くおられます。

このような場合は、日頃の生活の中で菩提寺と接する機会がほとんどありません。

ご見学のお客様に「何宗ですか?」とお尋ねいたしますと、「一応、実家は〇〇宗です」と答える人や、「わかりません・知りません」と答える人も少なくありません。

しかし、龍眠庵の樹木葬や永代供養墓の見学でお越しになっていますので、仏教やお寺を避けている訳ではありません。

お聞きしたお話を要約いたしますと「宗派にはこだわりませんが、ちゃんとしたお寺にお墓を持ちたい」と、希望されているようです。

毎年9月の定例法要は臨済宗の作法で勤めます

筆者はご見学のお客様に、「東福寺龍眠庵は、臨済宗はという宗派ですが大丈夫ですか?」と、お尋ねするようにしています。

ほとんどの人は、「私は特に宗派にはこだわらないので大丈夫です」と仰います。

時々、曹洞宗のお客様から、「臨済宗のお寺なので、お墓の候補に考えています」と、返答をいただくこともございます。

臨済宗は、禅宗と呼ばれるグループの中の一つですが、曹洞宗も同じ禅宗の中の一つの宗派です。

宗派を問わない永代供養とは?

今までは、檀家さんだけが依頼をすることができた永代供養を、広く一般の方々からも受付をしています。

永代供養を希望する人の宗派を問いませんが、法要は臨済宗の法式で定期的に勤めています。

お墓を求めていただいた皆様は「お墓で世話になっているお寺で、永代供養をしていただいている」という感覚で、毎年9月に行う総回向法要には、様々な宗派の人がお越しです。

檀家の条件はありません

龍眠庵で永代供養墓や樹木葬を求めていただいた人には、檀家の条件はございません。

ご自宅にお仏壇のある方は、何も変更していただくことはございません。

また、戒名を臨済宗に合わせて変更していただくこともありません。

もともと龍眠庵や霊源院には、「檀家」という枠にはめたような雰囲気はありません。

法事やお葬式の依頼をして下さる家を、時々ご住職は「檀家」と仰ることがあります。

永代供養墓や樹木葬の定例法要以外には、春彼岸とお盆に全体の法要がございます。

その時も、場を仕切る雰囲気の「偉いさん」はいませんので、お参りの皆さんはフラットな感じの関係です。

お仏壇や戒名はそのままで

臨済宗の寺院の本堂に祀られた御本尊様を調べていただくと、仏様には統一のルールがないことがわかります。

浄土宗や真宗・浄土真宗では、ご本尊様は阿弥陀如来様と決まっています。

ただし、臨済宗の人がお仏壇を買いに行きますと、仏壇店では一様にお釈迦様のご本尊様を用意されています。

臨済宗は元々、生きている人の修行にウエイトをおいた宗派のようです。

様々なお寺では、座禅会などを開かれていて指導などをされています。

まとめ

今年までに500件を超えるお客様が、東福寺霊源院や東福寺龍眠庵の境内墓地に永代供養墓を確保していただきました。

ほんとうに多くの方々よりご支持をいただいた賜物として、皆様にはあらためて感謝を申し上げます。

20年くらい前のことなのですが、少子化や核家族化の時代でも安心して建てていただけるお墓の必要性を、ご住職に説明させていただいたことが、ついこの間のように感じる時があります。

龍眠庵では、ご住職による本堂や客殿の整理整頓や整備が、少しずつ進められています。

霊源院のご住職は、汗をかきかき頑張っておられますので、よろしくお願いします。

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