東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
霊源院は、臨済宗の大本山東福寺の境内にある塔頭寺院と呼ばれるお寺です。
霊源院のご住職が法務のお手伝いをしている龍眠庵も同じく塔頭寺院です。
これら25の塔頭を含む全体で大本山東福寺は構成されています。
霊源院や龍眠庵には、合祀墓と呼ばれるお墓があります。
本項では、合祀墓の特徴やメリットとデメリットについて解説させていただきます。
複数名を埋葬するお墓を合祀墓といいます。
火葬が普及した以降は、一か所のお墓を家族代々で使用するのが一般的になりました。
本来は、これら家族のお墓も合祀墓になります。
最近では寺院が様々な人の納骨を受付けているお墓を合祀墓と呼んでいます。
本項では、寺院が一般に向けた納骨の受付をしている合祀墓について特徴などを紹介させていただきます。
宗教法人の合祀墓では、寺院が埋葬の受付や施設の保守などをしています。
また、ほとんどの合祀墓は、先々の維持管理費などの徴収がありません。
少子化や核家族化の時代でも安心して納骨が出来る永代供養墓として、合祀墓に納骨を希望する人が増えてまいりました。
一般的な合祀墓でのメリットについて紹介させていただきます。
予算を抑えた納骨が可能である。
墓地管理料などの維持費が不要で、家族への負担が少ない。
地震などで損傷の際は寺院が補修をするが補修費の負担もない。
お墓参りが可能で、日々多くの人が献花をするなど寂しくない。
寺院によっては、管理料が必要な場合など上記で紹介するメリットとは異なる条件の場合もあります。
上記のメリットと同様に、一般的な合祀墓のデメリットを紹介させていただきます。
埋葬後の遺骨の返還ができない。
知らない人との合祀を好まない人には適さない。
落ち着いて故人と向き合うお参りを希望する人に適さない。
合祀墓のデメリットについては、一度埋葬してしまいますと、他の場所への改葬に応じることができない点が大きいと思います。
また、主なデメリットとしましては生理的な部分で受け入れ難い点になるかと思います。
手元供養用品がますます充実してまいりましたが、最近では手元供養を希望する人が増えています。
全ての遺骨を納骨せずに自宅で供養する人は少なく、手元供養をしている人の多くは、遺骨の一部のみを手元に置かれています。
中でも我が家のお墓がない人は、合祀墓への埋葬と手元供養を並行してされています。
手元供養をすることによって、合祀墓のデメリットを解消しておられるようです。
東福寺霊源院の合祀墓は、沢山の方々にご利用をいただいてまいりました。
そのため、納骨室がほぼ一杯になってきましたので、現在では檀信徒様に限定した受付をしています。
霊源院の合祀墓に代わって、隣にあるお寺「龍眠庵(りょうみんあん)」では、昨年より合祀墓に納骨を希望する人の受付を行っています。
宗教や宗派を問いませんので、合祀墓に納骨を希望する人は霊源院までご連絡ください。
東福寺龍眠庵の合祀墓に納骨された方々は、毎年9月に総回向法要を勤めて永代に亘るお供養をさせていただいます。
東福寺の境内にある龍眠庵の合祀墓