生きた証を後世に残すお墓

2023.02.18

京都東福寺霊源院のお墓のコラム

生きた証を後世に残すお墓

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺霊源院の隣にある龍眠庵では、昨年の5月より樹木葬永代供養墓の受付が始まりました。

本日も樹木葬をご見学のお客様がお越しでした。

今の時代に必要なお墓の条件

昨今は、少子化や核家族化による後継者問題で、墓じまいをする人が増えています。

これからお墓を建てようかと検討する際には、先々に墓じまいの心配がないお墓を選ぶと安心していただけるのではないかと思います。

東福寺龍眠庵では、墓じまいの必要がない永久墓をおすすめしています。

永久墓は、墓地使用者の承継が途絶えてしまった後も、墓石の寿命が来るまで霊源院が補修などを行いながら維持するお墓です。

維持費は不要で後継者への負担を心配することなく、ご家族は埋葬された方々のお供養に専念していただけるのではないかと思います。

今までは、家族や親戚などの縁者だけでお墓を守ってまいりました。

これからは、寺院が墓石の維持管理を求められる時代ではないでしょうか。

生きた証を後世に残すお墓

そろそろお墓を考える年代の方々の中には、周囲より「墓じまいをした」などの話を聞きますと、お墓を残すことに諦めのような心境をお持ちの方もおられるのではないでしょうか?

墓じまいが必要なお墓と、墓じまいの心配のないお墓の違いは、霊園や寺院で取り決めた墓地使用規程(墓地管理規程など)の内容にあります。

墓じまいの必要ないお墓には、2つのタイプがあります。

  1. 有期間付き墓所で期限満了後は墓地管理者が墓じまいを行う。

  2. 墓地の承継がある無しに関わらず無期限に墓地を使用できる。

2のタイプのお墓は、永久墓と呼ばれています。

今までのお墓も無期限に墓地の使用が出来ましたが、墓地の使用を継続するためには、墓地の承継や定期的な管理料の納付などの条件が必須ですので、永久墓とは異なります。

少子化の時代では、仲良し夫婦や仲良し家族が生きてきた証として、お墓を後世に残すためには永久墓が必須になります。

死んだ後のことはわからない

お客様との話の中で、「死んだ後のことはわからない」という言葉を時々お聞きします。

文字通りだと、死後の世界は我々にはわかりません。

「死んでしまったら何もわからないので、どうにでもしてくれ」と、冗談交じりでのお話をされる人が多いように思います。

過去にお墓を建てさせていただいたお客様の中には、末期がんで余命宣告を受けた方もおられました。

筆者は、余命宣告を受けたお客様にも、他のお客様と全く変わらない対応で打ち合わせをさせていただきます。

どのお客様も、打ち合わせがスムーズに進むように、すごく気配りを筆者にもしてくださいました。

死んだ後のことが本人にもわかっているのか?わかっていないのかは?我々にはわかりません。

ただ、筆者は、お墓の前を通る筆者には、あの時から時間が止まったままのように感じます。

お墓の前を通りますと、打ち合わせの時の、整理されたファイルから出していただいた紙のことや、ハンチング帽がお似合いだったこと、最後まで御主人とは折り合いがつかなかったお話など、その時のことを思い出しながら一礼をしています。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
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