東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
東福寺霊源院の隣にある龍眠庵では、昨年の5月より樹木葬と永代供養墓の受付が始まりました。
本日は、生前墓の確保をご検討中のお客様より樹木葬のご予約をいただきました。
樹木葬とは、土葬のように埋葬する方法を表した言葉でした。
土葬では、埋葬した場所とは違うところに供養塔としての墓石を建てて、遺族はそこへお参りをしていました。
土葬では、埋葬後に故人様のお供養をする方法が確立されていたといえます。
樹木葬の場合は、植樹をすることで、埋葬場所をお墓と見立てていました。
樹木葬でのお供養は、どちらかという山林への散骨に近い印象を受けます。
先日、京都市営清水山墓地での「墓じまい」工事をさせていただきましたが、清水山墓地は山の斜面をそのまま利用した急坂の多い墓地です。
工事の依頼をいただいたお施主様とお話をさせていただきましたが、長男さんの住まいから遠いことや、墓地への移動が困難なことが「墓じまい」をされた理由とのことでした。
最近では、霊園や寺院の境内に樹木葬のスタイルを取り入れたお墓が出来ています。
初期の頃の樹木葬は、お墓参りを考える上で、ある程度の覚悟が必要であったのではないかと思います。
本日、東福寺龍眠庵の樹木葬四十一菩薩を見学いただいたお客様は、生前墓として樹木葬を予約していただきました。
東福寺龍眠庵の樹木葬の初期費用には、2名様の永代供養料が含まれますが、永代供養料を追加することで人数制限なくご使用いただける特徴があります。
そのため、先々にお子さんやお孫さんなどが、代々のお墓として継続したお墓の使用をしていただくことも可能です。
東福寺龍眠庵には、永代供養墓もございますが、こちらも永代供養料を追加することで人数制限なく我が家のお墓としてご使用いただけます。
樹木葬四十一菩薩では、ご夫婦お二人だけのお墓をお考えの方は、墓石に相当するプレート部分にお名前を連名で彫刻いたします。
我が家のお墓での使用を希望の方には、家名を彫刻いたします。
このように、後継者の有る無しに関わらず、樹木葬を希望していただくお客様が増えてまいりました。
東福寺霊源院の永代供養墓、東福寺龍眠庵の永代供養墓のような寺院がお墓を維持する永久墓や、樹木葬四十一菩薩は、お墓の使用をその時々の子孫の考えに委ねることができるます。
従来のお墓のような、墓じまいの心配がなく子孫への負担を軽減いたします。
永久墓は、後継者のいない人は先々の不安解消に、後継者のいる人は後継者の負担軽減に、役立つお墓です。
本日東福寺龍眠庵の樹木葬をご予約いただいたお客様も、宗派には、あまりこだわりを持っておられないようでした。
都市部に住んでおられる団塊の世代の方々全般にいえることではないかと思いますが、ご家族の中で逝去された人がいない家庭では、日頃の生活の中で寺院との関りが殆どないように感じます。
ご見学の際に、宗派を尋ねると答えていただける人は多いのですが、「一応、実家は〇〇宗ですが、私自身はあまり・・・」と返答していただくケースがほとんどです。
永代供養墓や樹木葬をご見学のお客様が大半なためかも知れませんが、お墓を探すのと同時に、何かの時に安心して相談できるお寺を探している人がお客様が多いように感じています。
ご見学にお越しのお客様の大半は、ご住職との面談を希望されています。
中には、お葬式や法事の際の費用や手順などを質問されて、メモを取っているお客様もおられます。
生前墓の役割としては、子供達にお墓の費用を負担させないということもあると思いますが、信頼できる寺院と出会う機会として役立っているように思います。