東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
東福寺霊源院の隣にある龍眠庵では、昨年の5月より樹木葬と永代供養墓の受付が始まりました。
2022年の出生数が80万人を切ったことを受けて、岸田総理からは「危機的状況・・・」との会見が先日ありました。
このような時代だからこそ、我が家のお墓についてあらためて考えてみたいと思います。
お墓とは?と問われた際に、どのように答えるかは人それぞれだと思います。
試しに「ChatGPT」というオープンAI(人工知能)に「お墓とは?」と質問をしてみました。
お墓は、故人を偲び、供養する場所として、また家族や親族が故人を訪れて手を合わせる場所としても重要な役割を果たします。
お墓には、個人が所有するものや、共同墓地、寺院の墓地、公営墓地など様々な種類があります。
また、宗教や地域によってお墓の形式や慣習が異なる場合があります。
このような回答がありました。
ChatGPTは、常に学習をしていますので、同じ内容を質問しても全く同じ回答があるとは限りません。
しかし、大半の方々は上記の回答に沿った内容を思い描かれたのではないかと思います。
ChatGPTの回答以外にも、お墓に対する思いは、実は人それぞれにあると思います。
これらは、お墓参りの記憶と共に、我が家ならではの「お墓への思い」かも知れません。
祖父母が元気だった頃に一緒にお墓の掃除をしたことを思い出した。
水を掛けたら線香の火が消えて怒られた。
お墓参りの帰りに家族で外食をした。
離れて暮らす家族も全員参加で行事を行う場所であったり、先祖を敬う気持ちを養う場など、お墓への思いについては、それぞれが持つお墓参りの思い出がベースになっているかも知れません。
出生数の減少や核家族化など、今後のお墓の維持を考えた場合には障害とも思えるような話題ばかりが目立ちます。
最近では、永代供養墓や樹木葬墓地など、このような時代に対応したお墓もできましたが、今後ますます日本人全体がお墓を維持することが難しい時代になるのではと不安になります。
このような時代には、まずは「理想の我が家のお墓とは?」について一度考えてみることをおすすめしています。
それぞれに理想と思われる内容はことなりますが、いくつか例をあげさせていただきます。
安心して埋葬できる環境であることが、どなたにも欠かせない最重要項目になります。
最近では「墓じまい」をする人が増えていることをご存じの方も多いのではないかと思います。
「安心して埋葬できる環境」を求めた場合に、実はけっこう高いハードルがあります。
墓地の承継(名義変更)や墓地管理料(維持費)などの制約にとらわれることなく、埋葬できる環境が整ったお墓でないと先々まで安心することはできません。
墓地管理料については、永代管理を採用している必要があります。
また、墓地の承継の有無に関わらず墓石の維持を規程したお墓になります。
これらは、墓地使用規程に明記されていますので、事前に確認をすることができます。
墓地管理者の経営状態が安定していることも、安心を得るためには欠かせません。
永代供養墓や合祀墓(合葬墓)の多くは、これらの条件を満たしています。
日本全体が少子化であっても、ご夫婦や家族に絆や、祖父母や両親との絆は変わることはありません。
しかし、核家族化の中では遠方に暮らす場合も多く、距離が障害になっている場合があります。
高齢者の方にはあまりピンとこないかも知れませんが、交通網の発達と共に年々距離においての障害は緩和されています。
これからお墓を建てようかとお考えの方には、最寄り駅から近く、特に新幹線の駅からの乗り継ぎが少ない場所を選んでいただくことをおすすめいたします。
我が家の子供や孫にはお墓参りの意義や先祖を敬う気持ちの大切さを教えていただければと思います。
子供や孫が歳をとった時に、祖父母がお参りする背中を思い出すとともに、教わったことが理解されることを願います。
世間では少子化や核家族化と嘆いていたとしても、我が家の流儀で「思いやる気持ち」を養う場として、お供養を子供や孫に伝えていただければと思います。