東福寺龍眠庵-樹木葬の誕生秘話

2023.03.13

京都東福寺霊源院のお墓のコラム-樹木葬

樹木葬の誕生秘話

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

霊源院の隣にあるお寺「東福寺龍眠庵」では、令和4年5月より樹木葬を受付けています。

東福寺龍眠庵は、最寄りの東福寺駅から徒歩6分の場所にあります。

龍眠庵の門前には、東福寺参拝者用無料駐車場がございますので、お墓参りしやすい立地です。

立地環境を活かして、お墓参りを大切に考える方々のための樹木葬として考えたお墓です。

ご見学のお客様の反応は?

東福寺龍眠庵の門を入って、すぐ右手に墓地の入り口があります。

墓地に入って左側奥に進んでいただきますと、樹木葬「四十一菩薩」がございます。

受付け当初は、見本として二ケ所にお地蔵さんを置いていましたので、お客様の反応はとても鈍かったように記憶しています。

最近では、沢山の方にご成約をいただきましたので、樹木葬の区画内にもわらべ地蔵さんが沢山置かれています。

そのこともあって、樹木葬区画の前に立つと、お客様の顔も少し微笑んでいるように感じます。

「何これ!!わ~可愛い!!」

思わず声に出される女性のお客様も増えてまいりました。

東福寺龍眠庵の樹木葬は、今までのお墓のイメージを大きく変えようと思って、設計をいたしました。

お墓の前に立つお客様が、明るい気持ちになっていただけるようで何よりです。

子供に負担をかけたくないという親心

長い間、永代供養墓の受付をしていることもあって、生前に自分達意のお墓の確保を検討しているご夫婦とお話をさせていただくことが多くあります。

ほとんどのご夫婦が、ご自身がお亡くなりになった以降の子供への負担を心配されています。

特に終活をされているご夫婦は、金銭的な負担の他に精神的な負担も視野に入れて、お墓選びをされているように感じます。

最近では、先々の管理料が不要であったり、墓じまいの心配がないお墓も増えてまいりました。

中には、お墓参りも不要と錯覚してしまいそうな広告もございます。

先日も、とある大規模な永代供養墓の墓苑を取材させていただきましたが、お墓の数の割にお参りされる人数や法要の依頼をする家庭が少ないと悩んでおられました。

出来るだけ子供への負担をかけたくないと仰るご夫婦も、「私達が死んだら時々家族でお墓参りに来てね」というのが本心ではないかと思います。

東福寺龍眠庵の樹木葬は、新たな試みとして「子供達に解りやすいお墓のかたち」をテーマに設計をさせていただきました。

小学生低学年くらいのお子さんの目の高さにくるように、お墓を配置いたしました。

各お墓には可愛いわらべ地蔵さんを採用し、お亡くなりになられた方々を、子供さんにも何となく感じていただけるように配慮しています。

墓前で合掌する我が子やお孫さんの姿に、残されたご家族の方々が勇気づけられることを願いながら設計をしましたが、このようなお墓は筆者としても初めての試みでした。

お墓の前で合掌していた子供達も、やがては親になり我が家流のお墓参りの流儀を次の世代に引き継いでいただけることを願っています。

また、ご高齢になって東福寺に足を運ぶことが難しくなった時は、故人様を偲んで町内のお地蔵さまにお参りをしていただければと思います。

このような事を思い浮かべながら、わらベ地蔵さまの樹木葬「四十一菩薩」は誕生いたしました。

お墓の前では「ありがとう」

筆者も、春秋の彼岸やお盆には、決まって両親のお墓参りに行っています。

筆者が子供の時には、お墓参りに行った記憶がありませんが、旅行などで寺院をお参りすることがありました。

本堂の前で、手を合わせる時に母が「ナムナムナムナムと言いながら手を合わせて」と教えてくれました。

今から思えば、母は南無阿弥陀仏と言っていたのかも知れません。

子供だった筆者は、面白がって境内のアチコチで「ナムナムナムナム」と言っていたように記憶しています。

筆者の子供が小さい時には両親は健在でしたので、お墓参りは行きませんでした。

もしも孫が出来たら、お墓参りの時には、手を合わせてから「ありがとう」というように教えてあげようと思います。

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