3月19日の午前11時からの春季彼岸会が無事に円成致しました。
本年度の春季彼岸会は今迄に経験の無い、多くの皆さんがお参りにお越し下さいました。
先立つ13日にマスクの着用緩和が発表されたことと、コロナが随分と収まってきた実感が重なったことも関係致しているかもしれません。
昨年はお参りにお越しの皆さんへ受付で水塔婆をお渡しいたし、ご本尊観世音菩薩の前に塔婆を各自お立て頂き、私がお経を読む中、着座頂かずにお焼香頂き、その後は退出頂くという少し味気ない法要でした。
今年はコロナ前の彼岸会に戻し、お越しの御希望の皆さんには腰掛へご着座頂き、共に法要を営む形に戻しました。
往復はがきの出席の返事をとても多く頂戴頂きましたので、蔵から3年ぶりに出す腰掛の搬出、そして何より、かびの汚れを落とすことが大変でした。
それでも、お申し込みの皆さんがとても多くお越し下さるということでしたので、苦にもならず本堂へ腰掛の用意が出来ました。
しかし、先に述べましたように、今までに経験の無い参加人数でしたので、本堂へ皆さんが入りきるかとても心配を致しました。
しかしながら、お越しの皆さんは狭い間隔の腰掛に少しの不満もおっしゃられずに粛々とお座り頂きましたことに深く感謝申し上げたく存じます。
狭く、不自由な空間で皆様に御辛抱頂き、法要が始まりますと、何とも言えぬ法要の厚みを感じ、お経のお勤めにも、何時も以上に力が入りました。
皆様がお焼香へお越しの姿をお勤め致しながら拝見致しておりますと、以前の法要に戻せた喜びがじんわりと心に染みてきました。
無事に皆さんのお焼香が終わり、最後に少しだけ挨拶をさせて頂きました。
先ずは多くの皆さんに参拝頂き、盛大な法要になりましたことへ心よりの御礼を申し述べさせて頂きました。
又、今回も息子二人が共に法要に参加を致しましたので、お越しの皆様に紹介をさせて頂き、霊源院、龍眠庵を将来に亘り、しっかりと「護持」致して行く覚悟を述べさせて頂きました。
参拝の皆さんから「しっかり頼むぞよ」とのお気持ちが伝わって参りましたので、息子二人も寺守り、お墓守りの覚悟が出来たように感じました。
勿論、住職だけでは寺守り、お墓守りは叶いません。
通常墓、永代供養墓の区別なく、共に皆さんのご尽力を頂戴致しての話となります。
息子二人はこれから様々な勉強、経験を積み上げて行かねばなりません、何卒、これからご指導を含め、末永くお付き合いの程、どなた様にも心よりお願い致したく祈念申し上げます。
法要が終わり、皆さんがお帰りになる玄関で参拝への御礼を申し上げる中で、多くの皆さんから暖かい言葉を頂戴致しました。
次男が結婚を致していますので、一緒に来たお嫁さんへのお気遣いのお言葉も沢山頂き、息子たちへの過分な期待のお言葉まで頂きました。
本当に、有難う御座います。
行事が無事に終わりました喜びと皆さんの暖かいお気遣いを頂き、嬉しい一日となりました。
お越しの皆さんに不快な思いを頂かず、お参り下さるように用意を致したのですが、やはり、幾つか不備があり皆様にご迷惑をお掛け致してしまいました。
お申し込みの水塔婆をお渡し出来ぬお方様もあり、そして、多くの皆さんからお声を掛けて頂きながら、「ぞんざい」な対応になってしまったこともあろうかと思います。
これから、十分に注意致す所存ではありますが何卒、ご許容頂きます様お願い申し上げます。
先ずは、春季彼岸会の円成に対して心よりお礼申し上げます。合掌