東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
東福寺霊源院では、平成15年より永代供養墓の受付をしています。
墓地に行きますと、お盆やお彼岸以外でも永代供養墓には供えられているお花が多いように感じます。
もちろん最寄りの東福寺駅から徒歩5分やバス停からは徒歩3分で、無料駐車場をご利用いただけるという環境もあると思います。
ご家族を亡くされて、新たにお墓を建てた方が多いというのが、お墓参りをするお宅が多い理由ではないかと思います。
前述のとおり永代供養墓の受付が始まってから20年が経ちました。
当時のことを思い出しますと、ご見学のお客様の中には、寺院に対して否定的な意見を仰る方も一定の割合でおられました。
中には、「坊主は贅沢ばかりしている」「坊主なんか信用していない」などと、墓地で説明をする筆者に向かってお坊さんの素行を断罪する正義感に溢れた意見を仰るお客様もおられました。
この頃までの風潮としては、マスコミなどを通じて夜の繁華街を豪遊するお坊さんが揶揄されるなど、寺院に対して不信感を持つ人が多かったように思います。
また、ご家族の中では、寺院との窓口を担うお爺さんやお婆さんからは、菩提寺の住職に対する小言を聞くなど、身近な家族からも良くない話を聞く機会も多かったようです。
最近では、ご見学の際に寺院に対して否定的なことを仰るお客様は皆無になりました。
お墓を通じた永代供養を檀家さん以外から受け付ける際に、約款を整えるなど、お供養のことや寺院の立ち位置について、規程に基づいた説明が容易になりました。
初対面の方々からも、ご住職のポジションが解りやすくなったのではないかと考えられます。
東福寺霊源院には、本堂と客殿・庫裡・庭・蓮華堂と絆縁堂・地蔵堂とお手洗い・墓地がございます。
霊源院では、檀家さんや非檀家さんを問わずご希望の方には、法事の際に本堂をご利用いただけます。
京都駅からも比較的近い立地のため、ご子息が遠方に暮らすお宅が本堂での法事を希望されています。
法事の後は、ご住職と共にお墓へ移動して、お墓参りをしていただいております。
また、ご希望の方は、客殿を利用した会食もしていただけます。
本堂の前には、翠陰苑と名付けられた庭があり、四季折々のお花が咲きますが、客殿からもお庭を眺めていただけます。
本堂や客殿での会場使用料や、ご住職への御車代は不要のため、他宗派や無宗派の方も霊源院で法事をされる人が増えています。
墓地に向かく途中にお手洗いがあり、墓地の入り口には地蔵堂があります。
地蔵堂では、大日如来様と地蔵菩薩様をお祀りしています。
また、地蔵堂内には、墓参の方のための簡易休憩所や花の販売もございます。
お墓参りの際に、休憩をしっかりされたい人は、客殿でのご休憩もしていただけます。
庫裡は、ご住職のお住いのため立ち入りはできません。
蓮華堂と絆縁堂では、水子供養が勤められていますので、日々沢山の方々がお参りにお越しです。
お墓へのお参りは、朝7時から日中は自由にお参りいただけます。
夜の9時に閉門するまでは、お墓参りも可能ですが一部の場所以外は照明設備はありません。
冒頭でも書きましたが、東福寺霊源院の永代供養墓では、日々お参りをされる方が多いように思います。
東福寺霊源院では、チラシや広告などのホームページ以外の広告をおこなっていません。
ネットを通してよく調べていただかないと皆様の目に触れることはありませんので、お墓への関心が強い方がお越しいただいているように感じています。
お線香やローソクについては、原則としてご持参いただけると有難いのですが、皆様からご寄付いただいたものが地蔵堂に常備されていますのでお使いいただけます。
また、少量ではございますが供花の販売もしています。(売り切れの際はご容赦ください)
地蔵堂の横には、バケツ・柄杓・掃除道具を常備しています。
水道は、数か所ありますので、お墓の近くをご利用ください。
お寺に用事のない方は、お墓参りにお越しいただいたことをお知らせいただく必要はありません。
もしも用事のある方は、玄関インターホンを鳴らしてお知らせください。
一切の強制はありませんが、お墓参りにお越しの方は、まずは門を入って左側に建つ本堂に向かって合掌していただけるようにお願いしています。
お寺の中には、墓地に行く道に鍵があったりするなど、お墓参りにあたってご住職の許可や予約が必要なところもあります。
一部ではありますがこのような話を聞くと、お寺の墓地は敷居が高いと感じるのではないかと思います。
東福寺霊源院では、平成15年に受付が始まってから600件弱のお客様に永代供養墓をお求めいただきました。
中には、北海道や沖縄にお住いのお客様もおられます。
霊源院は大本山東福寺の敷地内にある塔頭寺院ですので、京都の風情を感じていただけるお寺です。
霊園のように身近にお参りいただける墓地として、沢山の方々のご支持をいただいてまいりました。
また、昨年5月より隣にある龍眠庵でも永代供養墓と樹木葬の受付をさせていただいております。
樹木葬では、2件のハワイにお住いの別々のお客様よりご成約をいただきました。
過去には、檀家さんなど一部の方々の墓地であった寺院墓地も、永代供養墓や樹木葬の登場によって大きく変わろうとしています。
今では、大本山の中にある身近な墓地として沢山の方々からご支持されるようになりました。