永代供養の意義について

2023.06.08

京都東福寺霊源院のお墓のコラム

永代供養の意義について

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺霊源院では、平成15年より永代供養墓の受付をしています。

霊源院の隣りにある東福寺龍眠庵では、2022年5月より永代供養墓樹木葬の受付が始まりました。

お陰様で遠方にお住いの方々からも沢山のご成約をいただいてまいりました。

なぜ永代供養墓が、皆様からご支持をいただいているを紹介をさせていただきます。

永代供養墓をご成約のお客様は

東福寺霊源院や龍眠庵の永代供養墓は、人数制限なくご使用いただけますので、これからお墓を建てようかとお考えの皆様に対応したお墓です。

また、永代管理で先々の管理料が不要なため、生前にお墓の確保を検討している方も余計な管理料の負担がありません。

霊源院や龍眠庵の永代供養墓は、このようなお墓ですので、様々なお客様にお求めいただいてまいりました。

永代供養墓を確保されたお客様を大きく2つに分けますと下記のようになります。

  1. 後継者がいない方

  2. 後継者や子々孫々に負担を掛けたくない方

以前の永代供養墓は、合祀であったり埋葬可能な人数に制約があるお墓が殆どでした。

そのため永代供養墓は、後継者のいない方のためのお墓というイメージが根付いてしまいました。

東福寺霊源院や龍眠庵では、お子さんのいないご夫婦やお嬢さんだけのご家庭は、全体の6~7割程度だと思います。

これは、東福寺霊源院で永代供養墓の受付が始まってから暫くは、後継者のいない方々のご成約が大半であったためです。

最近では、ご見学のお客様に説明をさせていただく際に、後継者の有る無しを特に意識することは少なくなってきましたので、半々くらいではないかと思います。

意識することが少なくなった理由としては核家族化があげられます。

「息子はいるけど、このお墓に入るかどうかは分からないし・・・」と仰るお客様が増えていて、お墓の説明をする際にも、ご子息の存在を意識する機会が減っているように感じます。

「子供に迷惑を掛けたくない」ということは、お子様の男女を問わずお墓選びの際の重要なポイントと考えておられるようです。

永代供養についての偏見と誤解

東福寺霊源院で永代供養墓の受付を始めて、すぐに気が付いたことがありました。

「永代供養とは、家族の供養を寺に丸投げ(外注)するもの」と勘違いをされている、ご見学のお客様が多いということでした。

永代供養とは、ご家族の日々のお供養と並行して、お寺でも(約束した内容で)故人様のお供養を勤めることをいいます。

永代供養を依頼したご家族はお供養をしなくても良いと誤解をされているんじゃないかと、感じることもありました。

「我が家には息子がいるので永代供養なんてね~」と仰ったお墓参りの人もおられました。

過去には、誤解や偏見もあった永代供養です。

永代供養墓の登場によって、永代供養を勤めるお寺の役割が規程されました。

永代供養墓をお求めのお客様はお供養に関心の高い人も多く、お墓がご縁となって徐々にお供養やお寺とのつながりについての理解が含まってきたのではないかと思います。

最近では、お参りする人がいなくなった際の保険的な役割として、永代供養墓やお供養を希望するお客様が増えているように感じます。

お供養について

東福寺霊源院や龍眠庵は、臨済宗のお寺です。

臨済宗は、曹洞宗や黄檗宗とならんで禅宗と呼ばれることもあります。

霊源院や龍眠庵は、一周忌やなどの法事や、お寺での行事の参加などについて一切の強制はありません。

ただ、本堂での法事を希望する他宗派のお客様が沢山いらっしゃいます。

交通アクセスなどの立地環境もあると思いますが、生活の中で寺院や宗教とは無縁だったお客様が多く、故人様が世話になっている寺での法事を希望されているように思います。

法事については、お寺からお客様に連絡をすることはありませんが、ホームページや地蔵堂に貼られている年回表(没年ごとの今年法事に当たる早見表)を見て連絡をいただいているようです。

また、宗派に沿った戒名への変更や、お仏壇の変更などはありませんので、永代供養墓に埋葬された以降もご家族の日々のお供養に影響することはありません。

まとめ

筆者は墓石店ということもあって様々なお客様よりご相談をいただいております。

最近では、「墓じまい」を予定している方々より改葬のご相談が増えています。

また、遠く他府県にお住いのお客様や海外にお住いの日本人のお客様など、永代供養墓ならではといえるご縁を頂戴いたしました。

お墓の建立後に、京都近郊に転入されたお客様もおられます。

永代供養墓をお求めいただいた皆様には、ご夫婦やご家族にとって、いつまでも大切な場所にしていただければと思います。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
  • 近鉄東寺駅すぐ
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