御布施について

2023.07.02

京都東福寺霊源院のお墓のコラム

御布施について

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

霊源院の隣りにある東福寺龍眠庵では、2022年5月より永代供養墓樹木葬の受付が始まりました。

お墓を通じて、新たなご縁が生まれます。

永代供養墓や樹木葬をご見学のお客様に説明をさせていただく中で特に多いのは、先々の出費など費用についてのご質問です。

代表的な出費としては、御布施があります。

本項では、ご住職とお客様との間に立つ立場である筆者が御布施についてのコラムを書かせていただきます。

御布施とは?

御布施とは?について、オープンAIに質問をしてみました。

  • 御布施は、仏教における概念であり、信仰心や感謝の気持ちを表すために行われる寄付や供養のことを指します。

  • 御布施は、個人や団体が金銭や物品を提供する形で行われることが一般的です。

  • この行為によって、寄贈者は善行を積むことや自己利益を超えた利他的な行動を通じて心の浄化を促し、他者や社会への貢献を実現することを目指します。

  • また、御布施は仏教の教えに基づいて行われるものであり、自己の執着や欲望を超越し、他者の幸福や解脱を願う心を培うための手段として位置づけられています。

  • 御布施は、寺院や修行者への寄付だけでなく、慈善活動や社会的な支援など、さまざまな形で実践されることもあります。

  • 御布施の実践は、個人の成長や社会の発展に寄与するとされ、仏教徒だけでなく、幅広い人々によって行われています。

御布施の定義につきましては、各ご住職の個性や、おかれている環境によって見解はマチマチではないかと想像できます。

ご住職に直接お聞きしたとしても、お聞きした内容を公にはできないでしょうから、無難なところでAIに質問をしてみました。

文章の全てが正しく表現されている内容なのかは別として、おおまかなところは、このような感じではないかと思います。

あるTV番組のお話

だいぶん以前になりますが、テレビで「お坊さん便」を取り上げていました。

番組中では「お坊さん便では葬儀の御布施は3万円と提示」という前提で話が進められました。

芸能人など数名のコメンテーターが、左右に分かれて座るお坊さん達に質問をしながら、主に「御布施について」の討論がされていました。

左側には「お坊さん便に賛成派」のお坊さん達が座り、右側には「お坊さん便に反対派」のお坊さん達が座って、コメンテーターからの質問を受けて互いの見解を発言していました。

反対派の中には、「私は100円の御布施でも有難くご葬儀をさせていただきます」と仰るお坊さんもおられました。

多くの人が、正しいことを仰っているように感じたのではないかと思います。

寺に属さず各地を放浪しながら修行をしているお坊さんや、とてもお世話になってきた檀家さん宅のご葬儀など、条件付きであれば100円の御布施について筆者も共感できます。

番組を見た筆者は「見ず知らずの人から連絡を受けて100円で葬儀をする暇があったら、檀家さんのために時間を使えばいいのに・・・」と、思ってしまいました。

反対派の中には「葬儀の御布施3万円は非常識」と思うお坊さん達もおられたように思います。

この様なお坊さんが、金儲け主義のような微妙な扱いを受けていたのを見ていて、とても歯がゆく感じました。

社長が、50人の社員の生活を守るために適正価格で仕事をとってくる姿を見て批判する人はいないと思います。

ご住職が、檀家50人の寺を守るために、葬儀で3万円は少ないと仰ることの何が問題なのか筆者には理解できませんでした。

不透明な御布施について

30年以上前になりますが、石材店に勤務していた筆者は、霊園を担当していました。

京都市内では、核家族化で菩提寺から離れてしまった人が、新たに建墓されるケースが大半でした。

葬儀社から紹介された寺院と疎遠になった人には、霊園近隣の各宗派のご住職を紹介させていただいていました。

お客様には、京都近郊で目安とされている御布施額を提示させていただいていました。

その頃は、沢山の方々より「金額を言っていただいて助かります」と言っていただきました。

今でも「お気持ちで・・・」が定番といわれる御布施です。

しかし実際には、葬儀社・仏壇店・石材店のスタッフのサービスの一環によって、それぞれの地域で定額化しているのが現状です。

本来の御布施には定められた金額はなく、各ご家庭の経済事情を踏まえた上で「お気持ちで・・・」は正しい伝え方で、少しの間違いもありません。

葬儀社や石材店のスタッフが御布施を定価にしてしまっている現状を見直さないと、ボタンは掛け違ったままになります。

「お気持ちで・・・」は正しいのですが、言葉足らずな部分に大きな問題があるのではないかと思います。

核家族化になって随分月日が経ちました。

本当の意味での「お気持ちで・・・」になるように、寺院様とご家族とが、御布施について遠慮なく話ができる時代がくればと思います。

まとめ

東福寺霊源院のご住職とは、永代供養墓の企画立案をさせていただく以前からのお付き合いがございました。

その頃より、御布施については、お客様と直接お話をいただくようにお願いをしてまいりました。

東福寺霊源院や龍眠庵の永代供養墓・樹木葬を検討中のお客様は、御布施についても遠慮なくご住職にお尋ねください。

ご質問をいただいたお客様には、一周忌やご納骨などでの御布施の目安額や、ご葬儀での御布施の目安なども、お答えくださいます。

※ご住職が提示の御布施は、あくまで「目安」ですので、各家庭で検討していただいております。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
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