霊源院の山門前の庭の草があまりにもひどく伸びてきておりましたので、梅雨の合間に少しだけですが草引きを致しました。
階段の上で草を引き、顔を上げますと目の前に常緑の大きな木が顔に迫って来ました。
この木は30年ほど前に、師匠と二人で、東寺(弘法さん)の縁日に出かけ、高槻市の植木団地から出張販売に来ていた植木屋さんから購入致し、私たちがスコップを持ち、植えた木です。
購入の当時は、私の身長位の高さで、形上手に作ってある木でした。
値段も当時に致しても随分といい値段だったように記憶致しています。
汗を流し、植えた木を見て、満足しましたことを覚えています。
その当時は以前のブログでも少しお話し致しましたが、お寺も経済的な余裕がありませんでしたので、師匠と二人、なるべく経費を抑え、手に入れた樹木をせっせと植え、庭づくりに励んでいる頃でした。
それから30年、長いと言えば長く、あっという間に過ぎた日々です。
ふと気づき、その当時に植えた木を見上げますと、恐ろしい程に大きく成長致しています。
しかも、形が作ってあった、しゃれた木は、今は貫禄を感じさせる大木の大きさとなっています。
そう思い、他の昔に植えた木に目をやりますと、どの木も驚くほどに大きくなっています。
普段はあまり、気に留めづ眺めている木の成長の早さに改めて驚かされました。
ですが、その驚きは又、過ぎ去った年月の早さに通じるものです。
霊源院の庭は有名寺院の庭のような風情ではありませんが、水子供養へお越しの皆さん、お墓参りの皆さんから、此処へ来ると木が多く、安心致しますとのお言葉を頂戴致します。
皆さんが安心して、心を開放頂ける庭であることの要素の一つは多くの「こんもり」とした「緑」によると思います。
しかし、樹木は手入れを致さねば、これまた、荒れ放題の体となり、管理は大変ですが、何時までも、お参りにお越しの皆さんのほっとする「癒し」の場でありたく思っていますので、勿論、これからも大事に致して行く所存です。
梅雨の中休みの今日は、久しぶりのカンカン照りとなりました。
流石にグングンと温度が上がり、汗もしたたり落ちます。
本日は午前中の永代供養墓ご縁のお方様の法事に始まり、午後は忙しく水子供養の法要のご縁を頂きました。
本堂へ行く廊下の道すがら、ついこの間までは「スリッパ」をご利用のお方が多かったのですが、ここ数日は素足、靴下で廊下を行くお方が多くなりました。
かくいう私もスリッパをはかずに、本堂へ行きます。
足袋をはいている足にも今は、スリッパ無しがとても涼しく気持ち良いです。
これから暫くは、身に着けるものは極力、減らす時期が続きます。
そして、熱中症のリスクもこれからは一気に増えてきます。
今は、首にかけるミニ扇風機に始まり、熱中症対策のグッズも多く販売されています。
お墓参り、お堂へのお参りの節にはそれらを活用致し、油断なくこの「暑さ」を乗り越えて頂きたいものです。
どなた様も十分に御注意頂き、日々の暮らしをお過ごし下さい。合掌