東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
東福寺霊源院では、一般的な墓地の他に永代供養墓や永代供養の合祀墓がございます。
永代供養墓につきましては、残りわずかになってしまいました。
また、合祀墓につきましても納骨室の空きスペースが少なくなり、現在では檀家さんや生前予約をいただいた方のご納骨のみ承っています。
昨年5月より霊源院の隣にある龍眠庵に、永代供養墓や新しい合祀墓ができましたので、ご希望の方には龍眠庵を紹介させていただいております。
墓地を確保するとは
ある程度の年齢になってきますと、身近な人から「この前、お寺で墓地を買った」などと聞くことがあるのではないかと思います。
これを正確に表現いたしますと、「墓地の使用権をお寺から譲渡された」ということになります。
これからお墓を建てようかと考えた場合、墓地のない人は新たな墓地の確保が必要になります。
そのため、寺院や霊園に見学に行って、環境・アクセス・予算などを考慮して墓地を選びます。
気に入った墓地が見つかりましたら、一般的には墓地管理者が用意している申請書に記入して墓地を予約します。
申請書は、墓地使用申請書・墓地永代使用申請書など墓地によって異なりますが、名称が違うだけで書類の目的は同じです。
墓地の確保に必要な費用
お墓の種類には、永代供養墓や室内納骨壇、樹木葬、合祀墓などもありますが、ここでは一般的なお墓での説明をさせていただきます。
墓地を予約した後は、墓地の確保に必要な費用を納付します。
墓地の確保に必要な費用は、墓地使用料と墓地管理料になります。
墓地使用料とは?
先々まで墓地を使用するために必要な費用を墓地使用料といいます。
ただし、先々までずっと墓地を使用するためには、墓地管理者が定めた規約を守る必要があります。
墓地使用権の抹消に関する主な規程は?
墓地使用規程は、寺院や霊園によって異なりますが、ここでは使用権抹消に関する主な規程を紹介させていただきます。
・年間管理料や会費など、定期的な納付が義務付けられた費用を、定められた期間滞納した場合。
・墓地の承継(名義変更)がなかったり、墓地使用者より使用権返還の申し出があった場合。
・墓地管理者が定めた規格外の大きさや形状の工作物を設置し、改善処置に応じない場合。
墓地管理料とは?
墓地管理料は、各家のお墓の敷地以外の共有部分を維持するために使われる費用です。
管理料の主な使用用途は?
・墓地内の参道(通路)の清掃清掃や維持。
・管理事務所・休憩場所・駐車場などの施設の維持。
・バケツや柄杓などの墓参用具などの費用。
・水道代・電気代・ゴミ処理代などの費用。
墓地管理料の支払い方法は?
墓地管理料の支払い方法には、大きく分けると下記の2通りになります。
・毎年や3年毎など墓地管理者が定めた支払い時期に納める場合。
・先々の費用まで一括前納する永代管理の場合。
定期的な管理料の納付が必要な墓地の中には、口座から自動引き落としの手続きが出来るところもあります。
永代管理は、少子化や核家族化の中でも、墓地管理料未納による使用権抹消を緩和するために出来た管理料の支払い方法です。
本項では、一般的なお墓を確保する手順や注意すべき事柄について紹介させていただきました。
しかし現状では、最近では「墓じまい」をする人が増えています。
これから新たにお墓を建てる人の中には、少子化や核家族化の時代を迎えて不安を感じる人も多いのではないかと思います。
子孫に代わって寺院が維持管理する永代供養墓や、子孫に代わって霊園が墓じまいまで請け負う定期使用権の墓地などが徐々に充実してまいりました。
寺院や霊園も、これからの時代に安心して建てていただけるお墓の普及に取り組んでいます。