私は長野県の安曇野市という所の出身です、大学からこっち、京都住まいですので京都の暑さ、寒さ、それも底冷えを永らく経験致しています。
少しは底冷えにも慣れた気も致しますが、それでも京都は別格に暑く、寒いと感じます。
昨日は門を開けに戸外へ出ますと、手水鉢には薄氷が張り、庭の地面には霜が降りいていました。
車に目を遣りますと、フロントガラスが真っ白です。
北陸の被災された皆さんの所は更に寒さの厳しい所です。
一体どれ程の寒さか想像も出来ません、その辛さを想いますと、昨日の寒さと重なり本当に言葉がありません。
兎に角、今年に限ってでも暖冬であって欲しいと願います、自然の流れに逆らう姿になりましても、今年だけは温かい冬であることを天に祈りたく思います。
そして、先ずは風邪の入らない建物、そして水道、ガス、電気のインフラの復旧が喫緊です。
行政の皆さんのお力に頼ることしか出来ませんが、こんな時こそ「その真価」を是非発揮頂きますことを心より願います。
それと共に、高齢の方々、小さい子供さん方が優先され救済なされて行くことも大事かと思います。
今の所、余震の報道はあまり伝わりませんので、今の内に何とか被災された皆さんの環境が少しでもよくなるようにと願います。
そう思いますと、ストーブにあたれて、トイレも当たり前に使える幸せを噛みしめねばなりません。
報道によりますと、能登の被災地はお寺も随分と倒壊致し、勿論、法事どころではなく、それ以上にお亡くなりの方々の葬送さえもままならぬ状況とのこと。
此方も心が傷みます。
有難いことに京都は今の所、普通に先祖供養を継続致すことが出来ております。
そして、霊源院、龍眠庵共に週末になりますと多くの皆様からご縁を頂き、張り合いを持って、本堂にて先祖供養、又、水子供養のご縁を頂けております。
ご縁に心から、感謝致しております。
さて、最近はお葬式に限らず、法事、法要も家族だけ、近しいお方様方だけと少人数の参加の小規模の法要が主流であることは間違いありません。
それでも、霊源院、龍眠庵での法事は比較的賑やかにお勤めさせて頂くことが多いです。
しかも、法要の後は、懇親の食事を近くの仕出し料理屋さんの高澤さんからケータリングサービスでお取頂き、客殿にて召し上がるお方が多いです。
霊源院もかつては、長机に座布団で正座にてお召し上がりいただきましたが、近年はテーブル、腰掛でお食事頂いておりますので、高齢のお方も苦労なくゆったりとなされています。
勢い、厳粛な法要の後は、「故人」の想いで話に花が咲き、私が庫裏に居りましてもお声が届く程に、弾んだ、賑やかなお声が聞こえてきます。
過日も永代供養墓でご縁のお方の法事が有り、終わった後は皆さんが本当に楽し気に歓談下さいました。
「故人の法事をご縁」に近しい方々が集まり、近しい縁が更に近くなります。
ご縁の皆さんがお寺に寄りたいと思って下さるよう、懇意の皆さんのアドバイスを頂きながら施設の整備を進めてきましたことの成果と思っております。
少子高齢化、墓じまい等、お寺にとりましては寂しい話題の昨今ですが、工夫を致すことで、心の拠り所のお寺にもなれますし、皆さんの楽しみの場所にもなります。
これから、お寺をお守り致して行く、息子二人は更なる工夫と努力を致さねばなりません、共に皆さんがお喜び下さいますお寺造りを目指します。合掌