一月も残す所、一週間。

2024.01.25

一月も残す所、一週間。

新しい年の始まり、どなたも希望を胸に抱き、元旦から希望の新しい年が始まるはずでした。

思いもかけない年の初め、誰があのような大変な事を思ったでしょうか。

京都は今朝から痛いという感覚の朝でした、手水の水は氷となり、門を開けに行きますと門の閂の金具が痛い程の冷たさでした。

能登地方は今日から大雪の予報が出ています、本当に大変な日々が続いています。

再度、お亡くなりの皆さんのご冥福をお祈りいたし、被災された皆さんへは心からお見舞い申し上げます。

辛く、ドキドキする年の初めの一月ですが、それでも、気が付くと一月も残り一週間です。

くどい程申し上げていますが、日の経つ早さは正しく、「光陰矢の如し」です。

しかし、地震で辛い想いの皆様は一日、一日が長いかと想像致します。

無事に日暮しが出来ているからこそ、日の経つ早さを嘆くことが出来るのかもしれません。

そう思いますと、安心致して暮らせていることに心から感謝致さねばと思います。

能登の皆さんの生活は未だ、混乱のままのようです、何とか、国と県の行政が素早く動いて頂き、少しでも早く、被災された皆さんが暖かい所で、心穏やかに眠れます様、願わずにはおれません。

お知らせ。

先週より本堂東の庭の改修工事を致しております。嵐山の曽根造園さんが霊源院で是非、実現致したい庭作りということでお声掛けを頂きました。

既存の庭から大幅に改修ということで、お墓参りの節にはご迷惑をお掛け致すこととなります。

工期は2月中旬位までを予定致しております、暫くはご迷惑をお掛け致しますが、安全には留意致し施工を進めますので、何卒、ご協力の程宜しくお願い致します。

さて、その改修中の庭に石柱で「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)という石が有りますのをご存知でしょうか。

あまり目立たないので、先ずはお気づきのお方はおられないと思います。

改修後も場所は変わりますが、設置致しますので、機会が御座いましたら拝見下さい。

これは多くの皆さんがご存知かと思いますが、禅語です。

「日々是好日」は中国の唐末五代の禅僧、雲門禅師が残された言葉です。

意味は言葉の通り、「毎日が良い日です」ということになります。

確かに毎日は良い日にこしたことはありません、

それこそ、地震の被害を受けられた皆さん、能登地震に限らず、どなたも日々、穏やかな日が続くと思い過ごされておられました。

それが、ある日最悪の日が襲ってくるのです。

私達に目を向けても、毎日良き日をと願っても、仕事、人間関係で心底「嫌な日」は珍しくありません。

しかし、この禅の言葉はそんな「うんざりの最悪」の日さえも良い日だと思うことが大事と伝えます。

勿論、辛く、耐え難い事実は目の前にあります、しかし、この言葉はそんな時も、淡々とそれを受け入れ、そこから「なにくそ」と前を向いて飄々と歩を進めれば、「好日」がそこに有るということを教えています。

能登地震の報道が日々伝わる中で、現地で頭を垂れて泣くだけではなく、前を向かれて歩みだしておられるお話しも、ここに来て多く伝わって来ています。

当に、この禅語の実践と感じています。

辛い想いの能登の皆さんを思えば、復興の応援と共に、この言葉を心に収め、日々、充実致した暮しをせねばと心から思うことです。合掌

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