永代供養墓、「合掌」。

2024.04.05

永代供養墓、「合掌」。

霊源院墓地C区の延長に完成致しました永代供養墓「合掌」。

石屋さんの工夫を頂き、良いお墓が出来、既に多くのご縁を頂きつつあります。

かつての日本の高度成長期のように右肩上がりの経済、そして同じく毎年伸びていた人口が減り始め、日本に元気がなくなって随分な日月が経ちました。

未だ、元気になれそうな感じを実感出来ずにいるように思います。

私が僧侶になりたての頃、多くの皆さんがこれから自分の家族が増え、幾世代も続いて欲しいとの願いを込め、代々墓「直系の皆様がご先祖をお祀り致し、自分も又、そこを終の住処と致し、次の世代に墓守りを望むお墓」のご縁を沢山頂き、私もこの寺と代々墓の皆さんのご先祖をお守り致し、末永く続くご縁の喜びを思ったものです。

しかし、時代の流れと変化は正しく「諸行無常」、変化致さぬものは無いよと語られたお釈迦様のお言葉の通りです。

所謂、近年は「通常墓」のご縁が極端に減っており、寂しい想いの所でした。

勿論、有難いことに通常墓のご縁の皆さんとは現在も親しく、有難くお付き合いを頂戴致しております。

そのことには心より、感謝致しております。

しかし、後継者のおられないお家の皆さんも安心致して終の住処たる「お墓」を御希望なさる所は時代が変化しましても変わりません。

霊源院では石屋さんの真摯なご協力を得て、そのような皆様も安心で、お喜び頂ける「永代供養墓」を他のお寺さんに先駆けて始めさせて頂き、今日迄多くのご支持を頂いてまいりました。

しかも、水子供養のご縁のお方様ともお墓にての繋がりを頂けるようになりました。

そして、近年は多くの皆様との繋がりを実感致し、寺守りの張り合いとなっています。

先にお話し致しましたように、新しく出来ました永代供養墓「合掌」を分譲開始以来、多くの皆さんのご縁、見学を頂いています。

本堂東側に出来ました新しい庭「野鳥の庭」ともつながっており、お墓参りを致しながら自然と野鳥に触れて頂けるお墓となっています、只、此方のお墓は本堂に近いので、万に一つの火災事故が有ってはいけませんので、お線香、ロウソクは使えぬお墓となっていることはご了解ください。

尚、墓前へのお花はお供え頂くことが出来ます。

そして、何度かお話しを致しておりますが、お寺、お墓守りにとって何より重要なことは、お寺に住職が途絶えることなく続き、ご縁の皆さんの心の拠り所となるよう、住職が努力致すことです。

幸いに、二人の息子に喧しくそのことを伝えていますが、二人とも理解してくれているように思います。

お墓のご縁の皆さんと共に、これからも無事にお寺守りが出来ます様、ご無理の無い所で応援を頂きたく願います。

その様な想いにて、多くの皆さんにご縁を頂きたく、ご紹介申し上げました。

心に留め置きたい言葉。

漢詩の本を読んでいました時に目に留まりました言葉が有ります。

先日、某県の知事の語った言葉が職業差別に繋がるのではという批判にさらされることがありましたね。

天日無私、花枝有序「てんじつにわたくしなく、かしにじょあり」。

天の太陽はえこひいきをしない。地上の花や枝は自然の秩序を守っている。

そうです、早春の花もあれば、晩秋の花もある。

南側に生える枝もあれば北側に伸びる枝もある。もし全ての枝が日当たりの良い南側に伸びたら、木は重さに耐えきれず倒れてしまいます。

全ての花が春に咲きましたら四季は寂しいではありませんか。

人の世も同じです。

当たり前ですが、職業に「貴賎」など絶対にありません。

自分の人生に喜びを持ち、力一杯生きなさいとの言葉です。合掌

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