猛暑という言葉は果たして何時から使われるようになったのでしょうか。
思い起こせば、そんなに遠く無い過去には、夏が来たらば軒先に「打ち水」を致し、そこに又、風鈴をぶら下げ、涼やかな音にて夏を超える。
その様な夏が遥か昔のように思わざるをえない、暑いのでは無く、命に係わる「猛暑」がここ数日、当たり前に続いています。
朝起きて門を開けに行くときは既に、日差しが刺さる勢いで照らしています。
地球の温暖化の問題が語られ始めて、確かに相当の時が過ぎています。
遠い先の話とたかを括っていたことが、今、目の前に現象として表れているとしか思えぬ日々の連続です。
霊源院、龍眠庵の恒例の「施餓鬼法要」が直ぐそこに近づいています。
私の若い頃も「施餓鬼法要」は多くのご縁の皆さんがお越し下さり、本堂へお座り頂いても、戸を全て開け放し、扇風機を少し回すだけで、檀家さんが口を揃え、「お寺は夏でも涼しいですね」というお言葉が当たり前に聞こえました。
汗をふきふきなどという景色は記憶に有りません、
しかし、近年は本堂へエアコンを用意致し、扇風機をフル稼働致しても、その猛暑には耐えがたく、昨年よりは施餓鬼法要を二日に渡り致すことで、何とか皆さんの身体の負担を減らし、お参り頂く形となりました。
この有り様が今のこの私たちを囲む現実なのだという想いで工夫を致し、お参りにお越しの皆さんがこれからも、毎年の法要なのだという所で、粛々と大事な故人の供養にお越し頂くことが肝であることは間違いないのですが、上限がここですと思えない所が心配です。
今年は、本堂の奥二部屋にもエアコンを増設致しました。
二日に渡る法要とエアコンの増設が皆さんのお手合わせを嬉しく、気持ち良いものになれば嬉しいのですが。
長期天気予報を見ていますと、1日、2日両日ともに猛暑は避けられない予報です。
少しでも涼やかな日になることは心より祈念致しますが、如何せん、自然はどうにも思うようにはなりません。
時間をお作り頂き、「猛暑」も心配致しながらお越し頂きます皆様には先ずは心より感謝申し上げますと共に、くれぐれも暑さに対応できる服装、暑さ対策を出来る所で致し、お越し下さいますことをお願い申し上げます。
熱中症予防の飲み物、冷たいお茶等を用意致しております、涼しい服装でお越し頂きますと共に、お寺でこれはと思って頂く必要はありません、対応できる暑さ対策は出来る限り致した上でお越し下さいますようくどいですがお願い致します。
尚、昨日もお伝え致しましたが、施餓鬼法要の当日は朝9時半から10時過ぎまでは息子が霊源院、龍眠庵のお墓に待機致し、簡単ですが墓前回向を致します。
ご希望のお方はご遠慮なく、お声掛け下さい。
その節には強い陽射しから身体を守る「日傘」を蓮華堂へ用意致しました、龍眠庵の皆さんも共にご遠慮なくお使い頂き、身体をいたわり下さいます様此方もお願い致します。
もう少しで暑さのピーク8月です、それと共に一年の内でお寺にとり最大の行事「お盆参り」がやって参ります。
お邪魔致す私たちも少しおじけづく暑さですが、このお参りは私たちにとりまして大切なお参りです、事故無く乗り越える想いですので、お待ち下さる皆さんへ感謝と共にご協力を切にお願い致しますと共に、大事な故人への「お手合わせ」をお待ち頂きます様お願い申し上げます。合掌