8月の重み

2024.08.19

8月の重み

8月1日、2日の両日に行います盂蘭盆会施餓鬼法要。

関東は7月ですが、関西は8月をお盆月と致し何処のお家も8月の声を聞きますと共に御仏壇の前に施餓鬼棚をお作りになられます。

8月13日から15日迄は各家のご先祖が懐かしい我が家に戻り、会話こそ出来ませんが大切な子孫を見守り下さいます。

それと共に月初めに施餓鬼棚をこしらえ、普段は顧みられることが少ない無縁の御霊へ野菜、乾物、果物、お菓子をお供えなさり、大事なご先祖の代わりに今を生きている私たちが追善の供養を致します。

そうすることでお盆の由来に繫がる時期を迎えます。

前もって供養を積み上げることでご先祖が安楽に我が家に戻り、子孫と良き日を過ごせるようにとの願いで供養をなさるのです。

霊源院、龍眠庵合同の施餓鬼法要も同じ意味を持ちます。

13日から先祖がお戻りになるお盆を盤石にお迎え致す為、前もって致す積善の供養が「施餓鬼法要」です。

暑い中お越しくださった皆さんの深い想いの合掌、礼拝、お焼香、そして、無縁の霊に捧げるお米のお供え、水向けが善を積みたくても出来ぬ大事なご先祖、大事な故人への善行の積み上げとなります。

そうすることで、御霊は安心致し、我が家へ戻られます。

どなたも、御霊と当たり前の会話は出来ませぬが、その追善の気持と、施餓鬼会での深い想いは間違いなく、御霊へ届いています。

8月は施餓鬼法要に始まり、お盆のお墓参り、僧侶によるお仏壇の中の尊霊へのご回向と続き、緊張が続く月とお寺にとりなります。

檀家さん、ご縁の皆様が今年のお盆もつつがなくお勤め出来ましたとの安堵感をご先祖へお伝え頂けることが望みです。

私達も緊張の八月ですので、施餓鬼が円成致し、各家へお邪魔致しお仏壇へのご回向を無事に済ませますと、今年の8月が無事に終えることが出来たと、何よりの安堵感と喜びを感じるのです。

その様な意味で8月は本当に大切な緊張を致す月となります。

本年度よりお寺の法務に関わっております次男も昨年までとは違う、緊張の思いで各ご縁のお宅へお邪魔致してることが伝わって参ります。

法事、法要、葬儀等、時代のうねりの中で激変いたして来ていることは否定できません。

しかし、大事な故人、ご先祖への追善を積み上げる想い、又、お盆の3日の間、黄泉の国からお戻りの御霊と想いを込めて過ごしますという方も増えておられることを感じられる、霊源院、龍眠庵のご縁を想いますと、本当に嬉しく、合掌の想いです。

これから、人口も減り、世界の変化と共に、様々な習俗が変化致して行くことは避けられないように感じます。

しかし、霊源院、龍眠庵は通常墓、永代供養墓の皆さんの深い想いが続いて行くことを強く感じています。

私たちの拠り所「霊源院」、「龍眠庵」をお守り致して参ります。合掌

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