霊源院、龍眠庵の定期年間行事、春の彼岸会法要、8月1日、2日の両日に開催の盂蘭盆会施餓鬼法要、そして、永代供養墓のご縁の皆様方の登録回向を致す、総回向法要。
どの法要にも多くの皆さんがご参拝下さり、毎回盛会にて甲斐を感じますと共に心より感謝致しております。
他のお寺と比較致すようなことではないのですが、近しい和尚方とお話致す中で聞こえてきますのはやはり寺院の運営環境の低下、そしてご縁の皆様の減少に尽きます。必然に行事を開催致しても、ご参拝の皆さんは減少傾向との嘆きです。
少子高齢化が声高に言われだして随分な歳月が流れています、近年はそれが「危惧」ではなくお寺の維持運営に大きな影を落としています。
お寺と檀家さん、或いはご縁の皆様方と近しく、信頼を根底に致した「寺檀関係」(じだんかんけい)が成立するのが難しくなって来ています。
それでも住職を拝命致している以上、ご本尊をお祀り致し、その伽藍と、ご縁の皆様方の先祖、大事な故人が眠られている「お墓」を大事にお守り致すことは何よりの命題です。
何処のお寺もその使命を守るため様々な工夫を致し、時には且つてのお寺では思いもよらぬ大胆な運営をなされているお寺も時折お見掛け致します。
その、是非はともかくとして時代の変化が如何様にあろうとも、その根底にはご縁の皆様からの「信頼」、「信仰」が根底に無ければなりません。
その様な中、何回もご紹介致しているように当院では龍眠庵と共に石屋さんのご支援を頂き、他寺に先駆けて「永代供養墓」「永代合祀墓」のご縁を積極的に進めて参りました。
お陰様で、多くの皆さんのご支持を頂き、通常墓の皆様と同様に近しく法要等のご依頼を頂き、日々法務を担わさせて頂いております。
それも、ご遠方の府県の皆様もお寺にお越し下さり、法要のご縁を頂いております。
先ずは、心より感謝申し上げます。
さて、前置きが長くなりましたが、先にご紹介致しました年に3回有ります法要にてくどい程ご報告申し上げていますが、次男が去る6月より霊源院の副住職として、日々の法務を担い、お寺、お墓の護持管理に専念致しております。
お陰様で修行道場にて学びましたことを基本に掃除等を含めて熱心に維持管理に向かってくれております。
日々次男と向き合う中で何回も確認致しながら申し上げていますこと、「先ずは檀家さん、永代供養墓のご縁の皆様から信頼頂ける行動、言説であること、そして何より、通常墓の皆さんのお墓、永代供養墓が終生続くようにお守り致すことは、(契約)の信義に基づいて、何より堅持致さねばならぬこと」ぞと「くどく」申しております。
そのためには、先ずお寺が無事、盤石であること、その根底をお守りできる運営を致さねばならぬとのこと、そしてその為には皆さんの支持を頂く前提でお寺の運営を致さねばならぬこと、その工夫をせねばならぬことを伝えています。
私も師匠もお寺の生まれではなく、修行道場を経て、僧侶とならさせて頂いています。
しかし、昨今はそのように「在家からの僧侶」」(お寺の子供ではなく僧侶となる人)は殆どおりません。
勢いお寺の子供が頼りなのですが、此方も世相の反映で限りなく少なくなっています。
幸いに私共は長男も道場を済ませ、先は龍眠庵の護持に向かうとの覚悟も聞いております。
更に次男に申しておりますのは皆様の支援で維持管理が出来ていることを忘れずに日々を過ごし、兄と協力致し、そして縁あって一緒になったパートナー、そして縁が出来た自身の子供にもその核心は伝えねばならぬよと申しております。
幸い、二人ともその想いを理解致しておるようです、今後の精進を致すと共に、ご縁の皆様方は勿論、そして水子供養にてご縁の方々とも引き続き良きご縁を心より願う所です。
辛い夏も何とか、乗り越えれるような季節が来ております、暑さからは離れることが出来ますが、直ぐ「厳しい寒さ」が待ち構えています。
暑さ、寒さも日々の内との言葉と共に、体調に油断無きようお過ごし頂きますこと、祈念申し上げます。合掌