四季という言葉は既に消滅寸前なような気候がここの所続いていますね。
四季どころか、夏の残暑からもこの11月を迎えても抜け出ていないような天気です。
10月に少し秋らしくなり、やっと良い時期で日々が過ごせるかと思っておりましたら、急に寒くなり、そして又、温かい気候が戻り、明日からは「暑い」との耳を疑うお話まで。
そう言いますと、今日は日曜日、法事のご縁を頂き、お勤めをさせて頂きました。
勿論、本堂には暖房などいらぬ暖かさ、エアコンとまでは行きませんが、この時期にはあり得ぬ、障子を開け放しての法要となりました。
何よりたまらなかったのはお墓へ皆さんと共に移動致し、墓前にてお経を読み始めますと、「蚊」の大群が寄ってくるではありませんか。しかも元気一杯に襲ってきます。
あまりにも異常としか思えません。
さて、今日は息子がお世話になりました修行道場の大切な行事ということで、東福寺本山の紅葉で有名な通天橋を通り、行事の会場迄行ってまいりました。
夕方に手伝いを無事に終え、戻って参りましたので「通天橋の紅葉はどんな様子か」と尋ねますと「全く色づきは無く、寧ろ葉の先が少し茶色な感じ」と申します。
過去、天候の不順で良き色づきに巡り会えない年はありましたが、息子の言葉と合わせて思いますと、今年は色づかずに葉が散るのではとの危惧を感じます。
霊源院の隣、師匠のお寺の龍眠庵には門の右脇に多くの皆さんがその色づきを楽しみになされている「丸い形に剪定された紅葉」があります、毎年驚く程の見事な色づきなのですが今年は既に茶色になりつつあり、お墓参りへお越しの何人かの皆さんからそのご指摘を頂きました。
通天橋、龍眠庵の丸紅葉の状況を見ますと、今年は錦の輝きに出会えないのではと寂しい気持ちが募ります。
只、そんな中ですが、今年は次男が6月に霊源院の副住職として戻って参りました。
何れは自身が住職を継席致し、永代供養のお墓、通常墓の区別なくお守り致し、ご本尊そしてお寺をお守り致すという自覚からでしょうか、庭の掃除、そして庭の保全につながる樹木の管理に積極的に向かってくれています。
夏の雨の少ない時期は水撒きと共に、「散水ホース」を自身で用意致し、勿論、水を粗末に致すことなくですが、樹木へたっぷりのお水をあげていました。
水道局からは「水漏れ」ではないかと問い合わせが来るほどの時もありました。
お陰で何本かの樹木は残念ながら枯れてしまいましたが、大方の樹木は元気に11月を迎えることが出来ました。
そのためでしょうか、本堂前の紅葉はとても綺麗な赤に染まりだし、他の緑の樹木と共に綺麗な景色となっています。
これからは更にその錦の彩画楽しめるのではと思っています。
永代供養墓にてご縁の皆様、水子供養の皆さん、ご縁を頂いております多くのお墓参りへお越しの皆さんにも是非、お楽しみいただけますことを願っています。
今月の16日から12月1日の日曜日迄、恒例の御朱印授与をお手伝いの皆さんのお力添えで致します。
そして、今年は次男の提案でそれに合わせて新しく出来ました「野鳥の庭」、若干の「寺所有の文化財」の公開を致す「お寺の拝観」をさせて頂きたく思っています。
次男が様々な工夫を致し、お越しの皆さんが「来て良かった」と言って下さるようにと「無料の座禅指導」、「聞香体験」などを用意致しているようです。
通常時より賑やかくなり、ご迷惑をお掛け致すやもしれませんが、何卒、ご許容頂き、ご協力を賜りたく存じます。
宜しければ水子供養へお越しの皆さん、お墓参りの皆さんは当たり前ですが、「霊源院、龍眠庵の縁の者です」とお伝え頂きましたら覗いて頂けます。
機会をお作り頂き、お声掛け下さいますことを願っております。
先に述べましたように尋常ではない天候が続く気配です、くれぐれも体調管理には留意頂き、良き日々を過ごされますこと祈念致します。合掌