最近では、お葬式を行わずご家族のみで故人をお送りする家庭や、直葬と呼ばれるお葬式も告別式も行わずにご遺体を火葬される方が増えているようです。
家族の中には、遺骨を前にして本当にこれで良かったのだろうか?と思う方がおられても、やり直すことは出来ません。
このような方に、骨葬というお葬式の説明をさせていただきます。
骨葬の概要と骨葬を実際に行う際に注意すべき点についても解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
このコラムの目次
骨葬の注意点について
皆さんは、骨葬についてご存知でしょうか。
関西にお住いの方は、葬儀や告別式の後にご遺体を火葬するのが一般的とお考えだと思います。
地域によっては、火葬後の遺骨を前に葬儀式をおこなうところもあります。
遺骨を前に行うお葬式を骨葬といいます。
関西での一般的なお葬式では、祭壇の前にご遺体を安置します。
そして、葬儀式と告別式を行った後に出棺や火葬という流れになっています。
お葬式に参列をして経験された方も多いのではないかと思います。
骨葬は、火葬を行った後にお寺の本堂などでお葬式をおこないます。
骨葬では、火葬の日とは別の日にあらためて葬儀を行う場合もあります。
骨葬を特別な葬儀式と考えずに、一般的に執り行われている地域もあります。
火葬を先に行う地域では、それが一般的なために、あえて骨葬とは呼んでいません。
一般的に骨葬を行っている地域の方は別としまして、関西エリアなどで骨葬を行う理由を考えてみたいと思います。
骨葬が行われる理由としては、家族の中に直葬をしてしまったことを後悔している方がおられるケースが多いように思います。
法要や納骨をする際には、戒名がないことなど、その都度後悔の念がよぎってしまう人もおられるようです。
骨葬のことを知った遺族より「納骨室当日に、葬儀式もしていただけないか」とのご相談もございました。
また、ご遺体の状態が芳しくない方も骨葬を希望されています。
事故や事件、あるいは亡くなってから時間が経過してしまった場合などでは、ご遺体を安置できないケースが考えられます。
そのような際には衛生面を考慮して先に火葬を行うことが多いのです。
また、海外などの遠方で亡くなった際にも、火葬をせざるを得ない場合もあります。
骨葬には、注意すべき点がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
葬儀後に火葬を実施する流れに慣れている方は多いでしょう。
一般的な葬儀と思って来られる縁者は、故人の顔を見れないなど通常の葬儀との違いにショックを受ける可能性もあります。
もし知らせる際には、火葬後に葬儀をすることを伝えておく必要があります。
会館での葬儀式・告別式に慣れている方には、お寺の本堂での葬儀式を地味に感じる方がおられるかも知れません。
また、告別式はいたしませんので、短い時間に感じるかも知れません。
コロナ禍で高齢者の遠距離移動が難しいこともあり、実際に骨葬をされた方を拝見いたしますと、ご家族だけでお越しの方が多いようです。
寺院によっては、着替える場所の用意があったり、仕出しを注文しておくことで葬儀式の会食などもおこなえます。
会館での一般的な葬儀に比べて費用を抑えることが出来る利点があります。
その反面、専門スタッフによる細かな対応はありません。
ご住職とは事前によく相談をして、あらかじめ準備をしておくことや、当日の持ち物を確認しておいてください。
今回は、骨葬の概要と、骨葬を実際に行う際に注意すべき点について解説しました。
骨葬について一般的な葬儀の流れとは異なる点を把握しておきましょう。
また、骨葬の注意点について把握しておいてください。
この記事を参考にしていただけたら幸いです。