大学生の方からいただいた記事を参考に「親のお墓の準備」について紹介させていただきます。
コラム記事の目次
お墓を新たに建てる際に考えたいことについて
現在お墓を持っていない場合、現実的に親が亡くなった際にどこに埋葬するかの問題が生じます。
お墓を購入するには費用がかかります。
それゆえ、どのくらい費用がかかるか知って準備をしておくことが大切です。
そこで今回は、親のお墓は誰が購入するのか、新たに建てる際に考えておきたいことを解説します。
親のお墓の費用負担は、長男の義務と思う方がいらっしゃるのではないかと思います。
ただし、費用負担は必ず長男がするわけではありません。
墓地を申し込んだり、墓石を購入する際は、代表者1名のみが使用者や契約者となります。
しかし、兄弟や親族の間で費用を分担しても構いません。
両親が元気なうちに生前墓を確保する場合は、両親自身がお墓を購入することもあります。
これまでは、親が購入したお墓に長男が入るものとされてきました。
それゆえ、費用負担に関しては長男も頼まれることが多いようです。
最近では、夫婦墓など時代を反映したお墓も選択していただけます。
少子化により、お墓の在り方も変わってきています。
親が既に亡くなっている場合については、一般には家族がお墓を用意します。
その家の祭祀を担う人のことを祭祀承継者と呼びます。
遺骨の埋葬方法は、祭祀承継者が中心となり決めることが望ましいと思います。
ただし、若くしてお亡くなりになった場合は、故人の両親や兄弟の気持ちも考慮する必要が生じる場合も多いようです。
主人に若くして先立たれてしまった場合は、主人の実家の近くにお墓を建てるよう勧められるケースもあります。
より多くの方に供養していただける環境を整える方法としては、遺骨を分骨して埋葬することもできます。
この祭祀承継者は必ずしも男性である必要はありません。
また、長男である必要もありません。
少子化時代では、祭祀承継者は供養を継続できる環境の人がなるべきだと思います。
お墓のない人がお墓を新たに建てる際に考慮するべきことを3つ紹介します。
ぜひチェックしてみてください。
まず1つ目は、承継者がいるかどうかです。
承継者がいる場合は、お墓の選択肢は広がります。
最近では、先々のことを考えて承継者がおられても永代供養墓を選択される場合もあります。
また、子供の負担を考え夫婦墓を選択されるご夫婦も多いようです。
夫婦墓の中には、永代供養料を追加することで人数制限なく家族墓としての使用に転換できるものもあります。
承継者がおられないご夫婦には、永代供養墓をおすすめいたします。
2つ目は、お墓のエリアをどうするかです。
お墓の場所はお墓参りする方にとって大切なポイントといえるでしょう。
近いほど、お参りしやすいのですが、交通至便な立地の墓地の使用料は比較的高額になります。
都会の喧騒を避けた場所を希望される方は、街中から離れた立地の公園墓地がおすすめです。
公園墓地の中には、最寄駅から無料墓参バスを運行している霊園もあります。
墓参バスのある霊園では、運転免許返納後も安心してお墓参りをしていただけます。
3つ目は、お墓の種類やデザインをどうするかです。
墓石を新たに購入する際には、デザインを考慮しましょう。
他の方々と一緒の形を希望される方や、一緒は嫌とお考えの方など、要望は様々です。
石材店に希望を伝えますと図面の作成などを行っていただけます。
家族代々のお墓の場合は、一人の意見だけでなく家族全員で話し合ってください。
墓石に彫刻する文字の内容は、墓石をデザインする上でとても重要になります。
墓石の寸法の制約を受けて文字が小さくなりますと、何ともアンバランスなお墓になってしまいます。
以上の3つの注意点について考慮して、お墓を検討してみてください。
今回は、親のお墓は誰が購入するのか、新たに建てる際に考えておきたいことを解説しました。
親のお墓は誰が購入するのかについては、親が存命であるか、既に亡くなっているのかで変わるため、把握しておきましょう。
また、お墓を新たに建てる際には、解説した注意点を意識してください。
この記事を参考にしてください。