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臨済宗とは？葬儀や供養の特徴を紹介

2021.12.24

臨済宗とは？葬儀や供養の特徴を紹介

霊源院に寄せられたコラム記事です。

皆さまの中には、「臨済宗について詳しく知りたい」とお考えの方がいらっしゃると思います。

臨済宗には、いったいどのような特徴や歴史があるのでしょうか。

この記事では、ある大学生の視点から臨済宗の基礎知識や歴史に関する説明や臨済宗の供養の特徴について紹介します。

臨済宗についてぜひ参考にしてみてください。

臨済宗の基礎知識や歴史について

まずは、臨済宗の基礎知識や歴史について紹介します。

臨済宗とは日本三代禅宗の1つなので、聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

実は、この宗派は日本の仏教における代表的な禅宗の中の1つなのです。

臨済宗は、平安時代末期から鎌倉時代初期に禅僧として活躍していた栄西禅師によって、日本国内に伝えられました。

そのため、この宗派は「鎌倉新仏教」の一つとして数えられます。

もともとこの宗派は中国弾宗五家の1つでした。

日本では鎌倉幕府や室町幕府の保護を受け、修行の様が武家社会からは高く支持されるようになりました。

現在では全部で14の宗派があります。

  • 臨済宗14宗派

  • 妙心寺派（京都）、南禅寺派（京都）、天龍寺派（京都）、東福寺派（京都）、建仁寺派（京都）、相国寺派（京都）、大徳寺派（京都）、永源寺派（滋賀）、円覚寺派（鎌倉）、建長寺派（鎌倉）、方広寺派（静岡）、向嶽寺派（山梨）、佛通寺派（広島）、国泰寺派（富山）

臨済宗では、悟りを開くために坐禅を行うという修行があります。

そして、「悟りを開けば自力で浄土へとつながる」と教えらてきました。

一方で浄土宗などの宗派は、「座禅ではなく念仏を唱えて他力で浄土へとつながる」という臨済宗とは異なる考え方を持っているため、葬儀の流れや意味などに違いがあります。

臨済宗で行う葬儀は、「故人が仏様の弟子になって修行をして、仏性に目覚めるために行う」とされています。

お通夜が行われる際には般若心経が読まれ、お葬式の際には宗門安心章や観音教などが読まれるのが一般的です。

臨済宗の供養の特徴について

次は、臨済宗の供養の特徴について紹介します。

臨済宗では法要を行った後に、板塔婆を立てて供養をするのが一般的です。

塔婆とは、サンスクリット語の「ストゥーパ」という言葉を漢字に変換した言葉です。

板塔婆表面の上の部分には、5つの梵字が書かれています。

他にも、お経の文章に出てくる「平等性智」や「大円鏡智」などの言葉が書かれる場合もあります。

それらの文字の下には、故人の供養の趣旨が書かれています。

一方で、裏面には供養を行う主の名前や年月日が記載されます。

この際には、禅宗独特の言葉である禅語が使われる場合もあるので覚えておきましょう。

まとめ

この記事では、臨済宗の基礎知識と歴史に関する説明や臨済宗の供養の特徴について簡単に紹介しました。

お墓参りや本堂へのお参りの際に、お参りの作法について関心をお持ちの方は、遠慮なくお尋ねください。

その他ご不明な点等ございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。

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