大学生の方から追善供養についての参考記事をいただきましたので、紹介させていただきます。
「追善供養とはいったい何なのか知りたい」
「追善供養はいつ行うのかについて知りたい」
このようにお考えの方がいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、追善供養という言葉の概要の説明とどのタイミングで追善供養を行うのかについて紹介します。
上記のような疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、追善供養という言葉の概要説明をします。
この言葉は、あの世に行った故人が問題なく成仏できるように残された人間がお祈りをささげる行為を指します。
仏教の世界観では、残された人間が定期的にお墓参りをしたり毎日仏壇に手を合わせたりして感謝の気持ちを伝えると共に、故人に変わって善行を行うことで無事に成仏できるとされています。
この他に追善供養で代表的なものには、一周忌や三回忌などの追善法要があります。
お葬式をおこなった以降は、喪主を務めた方は施主として今後の供養の計画を行います。
追善法要を行う場合は、日時などが記された案内を送ったり僧侶の手配をしたりするのは施主の務めになります。
次は、どのタイミングで追善法要を行うのかについて紹介します。
追善法要を行うタイミングは、故人が亡くなった日時によって決定されます。
故人が他界した日を含めて、1週間ごとに7回の法要を行うのが忌日法要です。
仏教の教えにおいては、人間はなくなってから7週間の間冥土と現世をさまようとされています。
また、1週間ごとに担当の仏様による7回の教育実習や審判を受けるとされているので、このような周期で法要が行われます。
供養をするということは、善行を積むこととされていて功徳を積むことになります。
功徳は、故人の魂を磨き、遺族の方々の魂も磨きます。
追善法要をおこなう際は、心から故人への感謝の念を持ち、冥福を祈り喪に服すことが大切です。
初七日担当 不動明王さま
恐ろしい形相で、右手には剣と左手には縄を持ち、背には火をまといながら片目を閉じていらっしゃる仏様です。
人間の心にあるたくさんの煩悩や邪悪な心をいましめる為に恐ろしい形相をされています。
開いた片目は一筋に迷うものを見つめ、閉じられた目には母のような慈愛の涙を浮かべています。
故人は、不動明王の前で過去の懺悔をされています。
二七日担当 釈迦如来さま
お釈迦さまは、紫がかった金色をしていて三十二相・八十好種の特徴を備えておられます。
“三十二相・八十好種”とは、人相・手相・骨相や足相など三十二の気高い相と八十の美しい特徴を持っておられることです。
全てのものに慈悲の心をかけ、どのような人の懺悔でも聞き入れ改心させなければならない役目を持っておられます。
故人は、不動明王の前で懺悔したように、ここでも前世の行いを懺悔します。
三七日担当 文殊菩薩さま
文殊菩薩さまは、獅子に乗り右手には剣を左手には経典を持っておられます。
故人は、文殊菩薩さまから智慧を授かります。
四七日担当 普賢菩薩さま
優しい顔立ちをされていて白い象に乗っておられます。
白は清くけがれないことを表し、象は大きく柔らかい体をしていますが、とても辛抱強く、いつも落ち着いています。
相対するものへ清く優しい慈悲の心を持ち、辛抱強くなるようにと願っておられます。
普賢菩薩さまは、施し・戒律・忍耐・精進・精神集中・智慧の獲得による修行で悟られた仏様です。
故人には、修行で得たすべてのことを授けて下さります。
五七日担当 地蔵菩薩さま
地蔵菩薩とは、私たちに大変馴染み深い“お地蔵様”のことです。
大地の蔵という意味の名で、五つの徳を持っておられます。
大きな徳を持った地蔵菩薩さまは、病魔や苦しみを取り、徳を与えて下さいます。
また、どのような所でも参られ、すべてのものを救われます。
故人は、苦しみを取ってもらい徳を授けていただきます。
六七日担当 弥勒菩薩さま
弥勒菩薩さまは、慈愛の仏様です。
お釈迦様と堅い約束をされております。
お釈迦様が涅槃に入られてから五十六億七千万年後に、この世の人々の救済することを誓われています。
故人は、弥勒菩薩さまに慈愛の心を授かります。
自分自身の悟りだけでなく、他の者の悟りを手助けする意味を教わります。
四十九日担当 薬師如来さま
左手には薬壺を持ち、右手には印を組んでおられます。
薬壺からは、そのものに応じた薬を取り出し与えて下さいます。
右手の印は、“施無畏の印”といい手の平を外に向け親指だけ折り曲げているものです。
これは、“あなたの不安な心や、恐怖心を取り除いてあげますよ”という印です。
故人は、これまで仏様の導きにより、懺悔し、知恵を授かり、苦しみを取って頂きました。
薬師如来さまには、後生が定まる前に最後の確認をしてくださいます。
まだ苦しみが残っている場合、それを取り除いて下さいます。
この他にも、亡くなってから100日目に行われる「百ヶ日法要」や亡くなった日と同じ日に行われる「年忌法要」もあります。
さらに、亡くなった翌年に行うのが一周忌で、その次の年に行うのが三回忌です。
これらの法要もまた、故人が亡くなった日時によって催されるタイミングが決められるので、きちんと覚えておきましょう。
このように、法事の追善法要は行われるタイミングはあらかじめ決められているという点に注意が必要です。
この記事では、追善供養という言葉の概要説明とどのタイミングで追善供養を行うのかについて紹介しました。
「追善供養をするタイミングは、故人が亡くなった日時によって決定される」ということを覚えておきましょう。
ご質問等ございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。