霊源院では、大学生の方からいただいた記事を霊源院コラムとして紹介しています。
今回は、「先祖供養を怠るとどうなるのか」をテーマにした記事を紹介させていただきます。
先祖供養を怠ると災いが起こると聞いたことがある方もおられるかも知れませんが、本当に災いが起きてしまうのでしょうか。
この記事では、先祖供養を怠るとどうなるのか、先祖供養をすることで得られる効果について紹介します。
まずは、先祖供養を怠るとどうなるのかについて紹介します。
冒頭で紹介したように、「先祖供養を怠ると何かしらの災いが起こる」と信じている方は実際にいらっしゃいます。
では、本当に先祖供養を怠ることが理由で、そのようになってしまうのでしょうか。
結論から申し上げますと、ご先祖様が直接災いを下すことはありません。
実際に確認することはできませんが、わかりやすい例を紹介させていただきます。
例えば、あなた自身の供養をお孫さんが熱心にされなかったとします。
その時、あなたはお孫さんに災いという形で罰を与えるでしょうか?
イタズラ好きのおじいちゃん・おばあちゃんの場合は、お亡くなりになってからも多少の悪癖は残っているかも知れませんが・・・。
災いを起こすようなことは考えられませんが、個人差はあるにしても寂しく感じるのではないかと思います。
やはり、定期的にお墓に足を運んでお参りをしたり、仏壇に向かってきちんと祈りしたりしていただきたいものです。
自分の体調が悪くなったり何か良くないことが起こったりした場合は、ご先祖様も心配なさっているかも知れません。
中には、先祖供養に対する姿勢を見つめなおして以降は、生活が改善したという方もいらっしゃいます。
このことに関しましては、先祖供養との因果関係の有無は不明です。
ただ、残された家族が幸福に暮らしているのは、ご先祖様がおられたお陰ということだけは間違いありません。
次は、先祖供養をすることで得られる効果について紹介します。
1つ目の効果は、気持ちが落ち着くことです。
「先祖」という言葉を聞くと、自分とは関係の薄い存在のように感じてしまいますよね。
しかし、私たちが今ここで生きられているのは、先祖代々の繋がりがあった結果です。
そのため、私たちと先祖には深い関係があると言えます。
そんな大切な人たちを思い浮かべ、感謝をしながら供養をすれば、心が温かくなり気持ちが落ち着きます。
2つ目の効果は、徳を積めることです。
日本は海外の諸外国と比べると無信教の方が多いという特徴があります。
信教の有無にかかわらず日頃から良い行動を心がけ、徳を積むことは正しい生活といえます。
自分たちのルーツでもある先祖にお供え物をして、日常的に感謝の気持ちを伝えるようにすれば、その行為自体が徳になります。
また、お亡くなりになったご先祖様は、現世では何もできません。
あなたが、何もできないご先祖様の分まで善行を頑張るくらいの気持ちで生活ができましたら、それは供養そのものです。
もしかして、巡り巡ってどこかのタイミングで恩恵という形でご先祖様のご加護をいただけるかもしれません。
少子化による後継者不足の時代では、子供家族が双方の両親の供養をされているケースをあります。
いざ、お墓やお仏壇と考えますと気が重くなるのも事実かと思います。
経済的な部分も含めて考えますと、徐々に感謝の気持ちが薄れてしまうかもしれません。
最近では、お寺が家族の精神的な負担を軽減する役目を担う方向にシフトしつつあります。
昔から、永代供養という故人を供養する方法はございました。
本来の永代供養は、家族の供養とは別に寺院でも故人の供養を並行して行うことから、とても丁寧な供養の方法とされてきました。
最近では、寺院が家族の供養をお手伝いをする方向になりつつあります。
ご先祖様の供養を通じて、より良き相談相手になれますように、各お寺では住職も努力しています。
この記事では、先祖供養を怠るとどうなるのか、先祖供養をすることで得られる効果について紹介しました。
先祖供養をすればこのような効果を享受できるので、怠ることなくきちんと行うようにしましょう。
ご質問等ございましたら、霊源院までお気軽にお問い合わせください。